団体戦

準決勝
立志館広島(広島県)


準決勝から憧れのセンターコートでの試合。選手入場



試合前の挨拶、手前が札幌龍谷高校



三番手の試合が開始。最終的には二番手勝負で勝敗が決し、三番手の試合はノーゲーム
写真手前・左が谷岡


●準決勝

 札幌龍谷学園高校2−0立志館広島(広島県)

 この試合から、舞台はセンターコートに移り、2試合同時スタート。
  いよいよ、天王山とも言うべき強豪との戦い。その一番手は立志館(旧安芸女子)
 で、前年度個人戦チャンビョンの長、前年度全中個人戦チャンピョンの中川など、
 そうそうたるメンバーでチーム編成されている。

 だが、一番手藤田・谷本、二番手滝本・高塚さの二チーム共、横綱に胸を借りるよ
 うにチャレンジャーらしく敢然と挑んだ。
 一番手藤田・谷本の相手は田畑・加藤。スタート直後は調子に乗れず、一ゲーム目
 落とす。しかし、ここから藤田のカットサーブ、力強いストロークもびしびしと決
 まりだし、持ち味の粘りのプレーが随所に。
 また、前衛・谷本も何かが吹っ切れたようにすばやい動きのネットプレーとこれま
 でなかなか決まらなかったバックボレーも面白いように決まるなど、キャプテンと
 しての役割を果たす。

  スコアは、0−1、1−2、2−2、3−2と経過し、ひたむきなファイトあふれ
 るプレーで最後は4−2で逆転、このゲームをものにする。
 
 二番手滝本・高塚さの対戦相手は実力者の長・中川のスターペア。こちらは初めか
 らどっぷりと四つに組んだシーソーゲーム。スコアメイクは、最初のゲームを取ら
 れ後、1−1、1−2、2−3とリードされる苦しい展開。しかし、勝ちたいとい
 う気力が滝本・高塚の方が勝る。

  滝本の軽快なフットワーク、随所で見せる切れ味鋭いストレート。高塚の素早いネ
 ットプレーと的確なボレー。猛練習で磨きこまれた堅実なプレーが光り、ここで巻
 き返し3−3のタイブレイクに持ち込み、決着はいよいよファイナルへの一番に
 (この頃、一番手が終了したコートでは三番手、谷岡・渡辺ペアの試合も始まって
  いた)。


 しかし、この日の龍谷の各ペアはいつもと一味違っていた。ここからが滝本・高塚
 さの本領発揮で集中力が途切れず、随所に気迫があふれ、粘りのあるプレーを展開、
 最後の第7ゲームは互いにスーパープレーの応酬となったが、初優勝という目標を
 持った龍谷ペアの勝ちに終わり、チームを決勝戦に駒を進めた。