久し振りの降雪で雪原に這いつくばって採食するマガン
2月に入ると、群れは頻繁に大空へと舞い上がり飛翔
夕暮れ時、夕陽を浴びて眩しそう
来シーズンもこの群れがやって来てくれるのだろうか
●12月25日(火) 曇り 1013hap ?羽
残念ながら、群れを確認することはできません。
●12月26日(水) 曇り 1029hap ?羽
ねぐら入りを確認できましたが、日中は群れを確認することはできません。
●12月27日(木) 晴れ 1022hap ?羽
早朝、市街地上空を飛ぶ群れを確認するも、その後は未確認。
●12月28日(金) 晴れ 1019hap ?羽
会員が町内、新冠町を探すものの群れを確認出来ず。
●12月29日(土) 晴れ 1022hap ?羽
今日も会員が町内、新冠町を探すものの群れを確認出来ず。
●12月30日(日) 雨 994hap ?羽
午後3時45分、全く新しい採食地でマガン群れを発見する。先ずは一安心、しかし群数は未確認。
●12月31日(月) 晴れ 1017hap 122羽
昨日と同一場所で群れ122羽を確認する。この場所については、諸々の事情で暫くの間は公表しな
いこととします。理由は、群れ採食地が最近不安定となり、また、最近変わってしまつたため、安定する
まで申し訳ありませんが皆様にはお知らせ出来ません。この場所が恒久的に採食地として確定して欲
しいと考えてはおりますが、果たしてどうか、自信はありません。というのも、前採食地と比較すると周
囲のロケーション、その他に恵まれてはいないと思われるからです。
ともあれ、ここしばらマガン群れを確認できなかったので、群れを確認できたので今日は安心して年
を越せる安心感で今はいっぱいです。
皆様、よいお年を…。
●2002年1月1日(火) 曇り 1010hap 122羽
皆様、新年明けましてオメデトウございます。
午後からマガンを観察に行きました。どうやら群れは新しい採食場所が気に入ったようで、発見した
30日以降、同一場所で122羽を確認しております。周囲を見回すと、数ヘクタールはある牧草地であ
り、人の往来も少ない場所ですので、ここなら余程のことがない限り牧草を食べ尽くすということもない
でしょうし、ま、前採食地よりは劣りますが、いい場所を見つけたという感じです。
それにしても、年前は年越し直前までガンたちも新しい採食地を探して飛び回るなど、また、群れを
発見するのに当会員があちこちと探し回るなど、随分と気を揉みましたが、この分だと安心して新年を
迎えられそうなので、ほっとしています。
●1月2日(水) 晴れ時々曇り 1003hap 122羽
今日になり、また、 降雪でおおよそ10cmの積雪。札幌などの豪雪地域に住む方はなんだと、笑うか
もしれませんが、静内では豪雪に至らないむまでも結講の雪で、びつくり。自分がびっくりすることはな
いのですが、マガンたちの採食条件が悪化するので、正直困っています。
肝心の群れは、場所はいつもと同様の新採食地で、一塊となり、一箇所に固まっての採食を一日続
けた。今日のねぐらへの飛び立ちは昨日より6分早い、午後4時20分。
慣れない新天地で、懸命に生息するガンたちよ、頑張れ!。
●1月3日(木) 晴れ 998hap 122羽
ここ数日と同様の採食地で今日も採食。どうやらここが新しい採食場所に確定したようだ。いつもの
ように終日採食を続けているが、昨日は群れが一塊りとなつていたのに比較し、今日は大きな輪となり
しかも、そこそこの積雪となったため皆がに這いつくばっての採食行動となる。
時折、人が近くを通過するが全く気にするぞぶりもない。自分もここを安住の地としてもらうために、変
な刺激を与えたくなく、この場所での撮影は一切禁止、ただ単に観察するだけに留める。
昨日より9分遅い16時39分、ねぐらへと飛び立つ。
●1月4日(金) 曇り 1006hap 122羽
今日も新採食地で元気に採食。群れに変わりはなく、このままここで越冬を続けて欲しいと願う。
●1月5日(土) 晴れ 1003hap 122羽
これまでの群の一日行動範囲、周囲の環境、マガンの習性などから判断すると、新採食地での採食
行為は、人為的な妨害行為等がない限り定着すると判断して良いと思う。
●1月6日(日) 快晴 1018hap 122羽
好天が続くが今日は雲ひとつない天気で何もなければ一日、観察したい気分となる日曜日。前採食
地ではゆつたりと牧草を食しており、基本的にここも同様ではあるものの、物音一つでも直ぐに群れが
一斉に首を上げ。警戒ポーズとなるなど、残念ながらというか、何と言うか警戒心が増している。
私たちの責務はこれから先、ここを恒久的な新採食地としていかに確立させていくかという事である。
●1月7日(月) 快晴 1028hap 122羽
今日も雲ひとつない天気で、一月としては珍しく二日続きの快晴に恵まれる。マガンたちはすっかり新
天地をお気に召したようで、今日も朝から同一場所で採食を続けている。
●1月8日(火) 雨 1007hap ?
一月上旬というのに朝から雨が降り、一日の降雨となる。新採食地もほとんどの積雪が溶け、牧草が
地面から顔を出し、今後の採食には好都合の環境となる。しかし、群れを確認できず。何があったのか
は今の所分かりません。
●1月9日(水) 雨 998hap ?
今日も朝から雨が降り、連日の降雨となる。正午現在の気温、+1.5度と暖かく何か不気味な感じ。
昨日から群れの行方が分からず。採食地が雨で水浸しとなり、採食活動に支障が出たものと思われる
が、実際のところは原因不明。明日にはまた、戻って来るような気がしますが、果たしてどうなのでしょ
うか。何せ相手は野生動物由、です。
●1月10日(木) 曇り 1003hap 122羽
予想どおり?、マガンの群れが戻ってきました。採食地の近くで行われていた土木工事がどうやら原
因のようで、工事がストップすると測ったかのようにマガン群れが戻ってきました。騒音、振動等には非
常に神経質になっているようで、今後の越冬行動に一抹の不安がありますが、こられを含め、あらゆる
事象を乗り越えていかなければ、数多くのガンたちの越冬は成り立たず、日本最北の越冬地としての道
も閉ざされていくことになるので、どんなことが有っても、それに対応できる体勢を確立させていかなけ
ればならないと痛感し、全てはこれからとの印象を強くした。
●1月11日(金) 晴れ 1008hap 122羽
新採食地では、初めて周辺牧草地などへ移動が確認され、半径一`以内を何度も飛び立ち採食地
を移動した。採食地を移動する理由は不明であるが、まだ、工事の後遺症が残っているように思われる
が、この地での行動に落ち着きがない証しでもある。
●1月12日(土) 晴れ 1014hap 122羽
冷たい風が吹き降ろす天候の中、ガンたちは時折、採食地を半径一`以内の場所に4〜5箇所にわ
たり牧草地を移動し採食を繰り返す。今までとは違い、100羽以上が一斉に草を食する光景は壮観で
見事なものであるが、一方、その横で同じに草を食むサラブレッドたちと一緒に共に事故がなく、無事に
このシーズンを終了することを念じる。
●1月13日(日) 晴れ 1019hap 122羽
先程、会員から電話が有り、新採食地も安住の地に非ずとの報。聞いて見ると、周辺の住む牧場主
がマガンが近づくと金属製の牧柵を棒で叩き、牧場にマガンちが近づかないようにしているとのこと。
ガンたちがサラブレッドにとり、危険性があるとしても、天然記念物のマガンを追い払うとは、一体何事
かと、怒り心頭になる。せっかく、昨シーズンの二倍の越冬数となり、喜んでいた矢先に、また、一つの
問題が発生したが、思わず溜息が出てしまう。
●1月14日(月) 快晴 1031hap 122羽
随分と心配したが、新採食地で草を食べているマガン群れを確認し、ほっとする。しかし、金属音がし
たり、何かの気配を感じたときは、一斉に首を上げるなど、相当、周囲を警戒しているのが、伝わってく
る。出来れば、群たちもサラブレッドのいない場所で採食をしてもらうと自分としても気が楽になるのだ
が、それをマガンに伝えるすべもなく、最近のトラブルの多さには憂鬱になつていく。
●1月15日(火) 曇り 1017hap 122羽
朝起きると約10cm程度の積雪。これでまた、採食環境が悪化するなと、いつものように心配する。
マガンたちと出会う前は、降雪があればいい作品が撮れると、写真のことしか考えなかったものが、何
時の日からか、日々の暮らしの出来事はマガンの生活とイコールとなつてしまった。しかし、午前、午
後共、元気に採食するマガンの姿が確認出来たので、一安心。これ以上、雪も降らないで欲しいもの。
●1月16日(水) 曇り 1015hap 122羽
そこそこの降雪の性か、昼休みにマガン群れが珍しく今シーズン初めての地区で、水田畦に一列
になり採食を続けていた。越冬1〜3シーズンにはこの光景は定番メニューであったが、ここ数年間、
このように田んぼのあぜ道での採食風景を見ることがなかったので、懐かしさ人一倍。
●1月17日(木) 曇り 1017hap ?羽
何故か、昨日から新採食地に姿を見せなくなりました。何があったのかは不明。たまたま、昨日と
本日はそこに居合わせたというべき状況により、発見されただけで本来の観察からは程遠い環境下。
今日も、午後3時50分、4時10分に上空での確認で、数に至っては未確認。大事に至らなければよ
いが。
●1月18日(金) 晴れ 1018hap ?羽
今日も終日群れを確認できず。
●1月19日(土) 晴れ 1027hap 122羽
三日振りに新採食地Aで、午前11時から午後4時まで(それ以後もいたかどうかは未確認)。とに
かく、群れを確認できてほつとする。降雪の性で採食環境が悪化しているが、こればかりは自然相手
で、成すすべもない。
また、ここ数日は12月の気温とは正反対に極めて温暖な気候となり、毎日が過ごしやすい日々の
連続で、今まさに地球温暖化現象と言わざるを得ず。
●1月20日(日) 快晴 1036hap 122羽
昨日に引き続き新採食地Aで採食を確認。かなりの積雪で採食するのにがっちり腰を落とし、その
中から雪を掻き分けて牧草の新芽(青草)を食しており、いつもと比較し、かなりの労力を必要として
いるのが分かる。今シーズン初めて数時間をかけ群れを撮影したが、犬の吼える音や金属音など
に一斉に反応をするが、思ったより警戒心は少なく、安心する。早く融雪し採食環境がよくなることを
願う。
●1月21日(月) 雨 1022hap 122羽
昨日に引き続き新採食地Aで採食を確認。今日は朝から季節外れの雨となり、午後からは暴風雨。
正午現在気温+3.8度という温かさ。採食地もかなり融雪が進み、昨日までのの腰を落としての採
食ではなく、平常時採食行動に戻る。何といっても越冬活動の最も重要である採食環境が改善され
うれしい。
●1月22日(火) 晴れ 1007hap 122羽
発達した低気圧の影響で全道的に 昨夜から今朝方ので暴風雨。しかし、この雨と正午現在気温+
5.5度という異常な温かさで融雪が進み、町内のほとんどの地域で地面が顔をだす。群れは新採食
地より日高山脈方向寄りの牧草地で正午に採食を確認。
●1月23日(水) 晴れ 1008hap 122羽
融雪による採食環境が変わった性なのか、人的なことによるものかは不明であるが、今日は採食
場所を次から次へと転々とし、今シーズンは採食したことの場所にも移動するなど、落ち着きのない
行動となった。その原因が何かは明日になれば判明すると思われるが、心配である。
●1月24日(木) 晴れ 1016hap 122羽
最近、とくにここ数日、群れの行動に落ち着きがなく、採食地を次から次へと変え、また、数時間も
行方不明となるなど、その行動が危惧される。その原因であるが、やはり人為的なもので群れが来
ると追い払うなどの行為が続き、群れ自体も正直、困惑していると思われる。
では、何故、人はマガンを追い払うのか。答えはサラブレッドが驚いたら困るという理由によるもの
で、これについては時間をかけ地域住民への啓発と理解しかないと思う。
しかしながら、相手は一頭が数百万円、数千万円、いや高い馬になると数億円もするとなれば、
マガンが国指定天然記念物と名乗ったところで、ご理解をと言っても、それは困難そのものである。
今シーズンは、何か事ある毎に牧場関係者の方には、そのことを語り、説明を続けているが、そ
の場では一定の理解を示してくれるが、翌日にはマガンを追い払う姿を何度も見ている。理屈では
容易いことではあるが、現実は、厳しく難しい問題である。
●1月25日(金) 晴れ 1022hap 122羽
新採食地を含み、転々と一箇所に留まらない採食行動が続く。かと思えば午後3時5分、採食をし
ていたところ、突然、オオタカに急襲され、上空へと舞い上がってみたり、昨日にはねぐら入り直前に
飼い犬に追われて上空に上がるなど、雁を保護する会員として、心が痛む日々が続く。
●1月26日(土) 晴れ 1029hap 122羽
相変わらずに群れ行動に落ち着きがなく、市街地上空を飛んでみたり、新採食地上空を飛んでみ
たりの繰り返し。早く安住の地の確保とは思うものの人間の思い通りにはいかないことが多すぎる。
しかし、これまた相手が野生動物ともなれば当たり前のことで、なるようにしかならぬで決め込むしか
ないと判断する。
それにしてもここ一週間は、降雪も全く融雪が進み、穏やかで温暖な毎日が続き、文字通りの地球
温暖化現象を地でいく天候が続く。過ごしやすいのは有難いが、果たして素直に喜んでおられないの
が複雑である。
●1月27日(日) 曇り 1019hap ?羽
本日、残念ながら群れを確認することは出来ませんでした。
●1月28日(月) 曇り 1012hap 122羽
群れ行動が不安定で採食場所が一定していなく、ここ数日、新採食地にも顔を見せず、ある程度
固定はしているものの、あちらこちらの採食箇所となる。また、最近は数時間単位で群れの行方が
全く不明になるなどの事象も増えている。
●1月29日(火) 晴れ 1011hap 122羽
群れは、新採食地では確認できず。今年に入って固定した場所で午後4時に発見される。マガン
たちはいつものシーズンのように安定した採食地を探しているのだろうが、現実、これまた、厳しい
もので中々、安住の場所が確定するには至っていない。幾つかの候補地があるのであるが、マガン
たちに伝達するすべ、手段はないものだろうか。
●1月30日(水) 晴れ 1018hap 122羽
どうやら群れたちも少しは、行動のパターンが固まってきたようで、午前中はここ、午後からはここ、
というようなものが形成されつつある。このまま落ち着いて欲しいと願ってはいるものの、果たして思
いどおりになるのか?。残念ながら、今シーズンは自信があるとは言えない辛さ、それが現実、です。
●1月31日(木) 快晴 1022hap 122羽
今日は、予想どおり?、今までの採食パターンを変えての行動で、変わらないのは群れ行動が相
変わらずに落ち着きがなく、その原因が少々近くで行われている工事によるものなのか、そうではな
いのか、因果関係は不明である。
●2月1日(金) 晴れ 1026hap 122羽
午前中に最近、採食地として使用している場所で群れを確認。1月21日の雨以来、積雪はすっか
り溶けてしまい、また、それ以後の降雪もないことからもう10日間以上にわたり地表が顔を出し、北海
道とは別地域になったよう。まさしく地球温暖化そのものの現象。
●2月2日(土) 曇り 1024hap 122羽
今日は朝からどんよりの天候。昨日と同様の採食地で午前中に群れを確認。今日、明日と公用、
私用で観察する時間がなく、最低限度のレポートとなるのでご容赦を。
●2月3日(日) 晴れ 1028hap 122羽
ここ数日、午前中、群れが確認されている場所で採食しているのを確認。カラスに追われ度々、上
空へと舞い上がるものの、結局は採食箇所へと舞い降りる。
●2月4日(月) 晴れ 1029hap 122羽
最近、採食地がほぼ二箇所に固定されつつあり、今日も二箇所間を移動した。ただ、その内の一箇
所は少々の工事現場が近いためにその騒音で時折、上空へと舞い上がることがある。今日は今シー
ズン初めて50〜80mの高度まで上昇したので、そろそろ渡りの前の準備段階に入ったと考えられる。
時期的には非常に早く、おおよそ一月程度は早いと言える。今シーズンは異常に気温が上昇してい
るので他の場所への移動も早まると思われる。
現に青森県では昨日、例年より一月早く北帰行のオオヒシクイが姿を見せたという情報もあるので、
状況的にも確立的にも可能性が高いと思われる。
●2月5日(火) 晴れ 1024hap 122羽
今日は少なくても採食地は四箇所以上で、活発に移動しながらの採食行動が続いた。定番となりつ
つある二箇所+新採食地、そして昨シーズンまでの採食地とで確認出来ただけで合わせて四箇所で
採食をした。何となく群れそのものの行動範囲が広がりつつあると思われる印象を今日も受けたが、こ
こ数日で結論が出ると思う。
●2月6日(水) 曇り 1021hap 122羽
やはりというか予想通りというか、群れがこんなに早くの時期に静内町から約60`離れた鵡川町へ
と移動したことが確認されました。時間帯は午前10時過ぎまでは町内で確認されており、それ以降は
静内では行方不明となつていましたが、午後4時頃に鵡川町上空を飛行する122羽の群れが確認さ
れた。
そろそろ移動の準備でもとは考えたことはありますが、まさか、この時期に鵡川町まで移動するとは
正直、びっくり。しかし、今の時期ではこのまま鵡川に滞在する可能性は低く、静内へと舞い戻る確立
が高いので、あと10日間程度は群れを見ることが出来るかと予想される。
●2月7日(木) 雨 1014hap 0羽
午前中、今シーズン採食した場所を全て見回りましたがどこにもマガンの群れは発見できず。また、
静内へと舞い戻るという予想が外れたものなのか、何処かにいて確認が出来なかったものなのかは、
今日のところは判断がつかず。
●2月8日(金) 曇り 1015hap ?羽
午後2時50分、いつものコースで静内町へと飛来する群れを確認。それまでは鵡川町にいた可能性
が高い。午後4時40分から5時13分まで新しい採食地群れを確認。とりあえずは静内に戻ってきたので
一安心。しかし、今後はせいぜい滞在しても今月いっぱいまで居ればラッキーというような状況。
●2月9日(土) 曇り 1008hap ?羽
群れ数は確認できていないが、昨日今日と122羽とそう大きな差がないと思われる。午前中に群れ
を確認できて誠にむうれしい限り。もう少しゆっくりと静内に居てくれないかな。こうなれば神頼みでも
何でもいいから一日でも長く静内に居て欲しい。
●2月10日(日) 晴れ 1008hap 126羽
群れ数が122羽から4羽増え126羽となる。鵡川町へと移動した際に別群れと合流し、プラス7羽が
一緒に行動を共にするようになったと推測される。群れ行動は非常に落ち着きがなく、飛んでは降り、
飛んでは降りの繰り返しで、その間10分間程度の間隔で同じ行動となる。採食地は最近の場所で午後
からは同地名内の移動を繰り返す。
●2月11日(月) 曇り 1007hap 126羽
群れ数は昨日同様に126羽を確認。驚くべきことに今日の採食行動は午前中は鵡川町、午後からは
静内町と40qを一日で往来したことが判明した。
午後からの行動は午後2時頃までは昨日同様に落ち着きがなかったものの、午後2時以降は最近よ
く利用する採食地付近で約後2時間動かずに採食する。しかし、採食パターンも常に移動いながらの行
動とブブッ、ブブッと群れ仲間を確認する声を発し、暇なしに仲間同士でくちばしで突くなどの動作が見ら
れ越冬中の採食行動とは変化していることは間違いない。
この分だと、後何日、静内に居るものなのか。全く推測がつかないが、離町がいつもより早いということ
だけは間違いないと思われる。
●2月12日(火) 晴れ 1015hap 126羽
昨晩からの降雪で約二週間ぷりに地面が白く染まる。群れは午後4時30分になり初めて確認。しか
し、それ以前は静内町内で群れを確認できなかつたが、鵡川町に移動した可能性が非常に強い。
●2月13日(水) 快晴 1025hap 126羽
今日は久しぶりに午前中及び午後からと群れを確認する。しかし、相変わらずに行動自体は落ち着き
がなく、飛んでは降り、飛んでは降りの繰り返し。いつまで静内に居てくれるものなのか?。
●2月14日(木) 晴れ 1024hap 126羽
午後から群れを最近の採食地で確認。午後5時以降のいつもの時間にねぐら入りも確認する。
●2月15日(金) 晴れ 1024hap 126羽
今日はねぐらからの飛び立ちからねぐら入りまでの間、終日、町内で確認され、少し行動自体に落ち
着きが出た感じがする。しかし、一箇所に止まっての採食はなく、半径2キロ
メートル以内を繁盛に移動し、上空へと舞い上がること丁度10回。そしてこれまでと相違するのが飛行高
度で10m〜20m程度であったものが50m〜80mへと上昇している。これは、例年であると3月に入っ
てから見れる行動である。これらのことより、やはり静内よりの越冬離脱は早くなるものと推測される。
●2月16日(土) 晴れ 1025hap 126羽
今日も群れ数は126羽。相変わらずに風が冷たく観察するにも体力が必要となる。
●2月17日(日) 雪 1019hap 126羽
最近の行動は少し落ち着きをとりもどし、大体、半径
2kmの範囲内で採食活動を続けている。以前との
行動の相違は群れが家族単位で盛んに鳴き交わすようになつたこと。また、採食行動が非常に活発化し、
凄いスピードで牧草を食いちぎるように採食するようになったことなどがあげられる。
●2月18日(月) 雪 1008hap 126羽
昨晩から季節外れの降雨があり、昼頃には雪、そして夕方にはみぞれに変わる。群数126羽を確認。
●2月19日(火) 晴れ 1002hap 126羽
朝起きるとうっすらと雪景色。しかし、やはり2月中旬で結構温かくなってきた印象を受ける。マがん群
れは午後12:10より 17:08 までの間、最近の採食地で確認。菜食場所はここ一週間ほどて゜固定
されてきたかんがする。いつまで静内に居るのかと気をもんだが、なんだかんだここまで越冬した。本当
に後何日ここに居てくれるのか?。
●2月20日(水) 晴れ 1020hap 2〜3羽?
いつもの採食地では群れを確認できず、夕方に2〜3羽の鳴き声を確認したのみ。いよいよ、他地へと
移動したものかは、明日の調査で判明すると思う。ちなみに私の今年の静内町からの離脱予想日は20日
でしたが、この予想が外れてくれることを望見たいが、本日、鵡川町上空を5000羽のマガンが西へと飛去
したとの確認情報が入ったので、果たしてどうなのか?。
●2月21日(木) 晴れ 1029hap 126羽
ねぐらからの飛び立ち、そしてねぐら入りといつもの群れを確認。しかし、10:26〜16:02までの間
は町内では未確認。他町へと移動していたのか、それとも町内の今までとは違う場所での採食をしてい
たものかは不明でも、本日も町内で群れを確認できてうれしい限り。
●2月22日(金) 曇り 1019hap 126羽
群れのねぐらからの飛び立ちを確認。その後、見失うも午前7時38分に最近の採食地で確認。しかし、
10時10分に再び群れを見失い、その後正午まで群れを確認できず。
その後、14時、鵡川町で静内の群れを確認。このまま鵡川に移動してしまうのか、それとも静内に帰
って来るのか、確立5割といいながら、う〜んと唸って、今日の感想は終了。
●2月23日(土) 晴れ 1019hap ?羽
今シーズンの採食地を探してみるも群れを町内で確認することは出来ず。現在のところ他の場所(町)
へと移動した可能性が強く、確率的には鵡川町と思われる。
●2月24日(日) 晴れ 1024hap ?羽
残念ながら、本日もマガン群れを町内で確認することは出来ず。
●2月25日(月) 晴れ 1025hap ?羽
うららかな小春日和で3月が近いな、春が近いなと感じる日。マガン群れを確認できず。しかし、午後1
時30分頃、静内雁を保護する会会員が神森地区で数多くの個体と思われるマガンの鳴き声を聞いたと
の報が入り、これが越冬群れなのか、それともあまり確認例はないものの渡り移動中の群れなのかは
不明。数日経過すると結論が出ると思う。
●2月26日(火) 晴れ 1025hap ?羽
今日も春のような暖かさで正午現在気温5,5度。町内でのマガン確認情報はなし。午後より出張で札
幌へ行く途中午後1時過ぎ、国道縁の鵡川水田でマガンの群れ約30羽を確認。帰りには午後5時15分
にウトナイ湖方面へと向かう二つのマガン群れのみを確認。ピーク時には国道235線上空を大群がいくつ
もの群れとなり飛行するので、それと比較すると規模が小さくまだ、一部の群れしか着ていないと判断して
よいと思われる。
●2月27日(水) 晴れ 1025hap ?羽
相変わらず春のような暖かさで正午現在気温はこの季節でなんと8.1度。昨日の夕方、今日の早朝と
今までのねぐらで入りと出を調査するが、それぞれ群れの確認をするまでに至らず。このことは静内町から
マガン群れが他の地域へと移動した確立が非常に高いことを示すことで、確認はされていないものの、鵡
川町、厚真町方面へと生息場所を変えたものと判断する。しかし、昨年もそうであったように渡りの移動時
期、色々とマカ゛ンの動きが活発となるので、引き続き観察は継続する。
●2月28日(木) 晴れ 1024hap ?羽
最近は気圧がしばらく安定し、ここ5日間、1024hap〜1025hapで誤差わずかに1hap。さて、マガ
ン群れ、その他のガンに関する情報は今日はなし。
●3月1日(金) 曇り 1025hap ?羽
マガン群れ、その他のガンに関する情報は今日はなし。
●3月2日(土) 雪 1025hap ?羽
お昼頃から以後は、突然の降雪。気温も下がり寒い一日。マガンに関する情報はなし。最近忙しい日々
を送っていたが、今日は新冠町明和小学校を会場にした新冠町の親子野鳥講座講師で久々に楽しい一日
を過ごす。明和小学校の野鳥に関するスタンス、実績は素晴らしく、こんな学校で毎日を暮らしたいとしみ
じみ実感する。
応対頂いた小笠原教頭先生の人柄にも敬服し、すっかり同校のファンになってしまった。ちなみに同校
のHP有り、一度アクセスする価値有り。 http://www.town.niikappu.hokkaido.jp/meiwa/
●3月3日(日) 晴れ 1026hap ?羽
午前、午後と今シーズンの採食地をひととおり巡回するが、近々の越冬していた形跡、雰囲気は残念な
がら感じられなかった。
●3月4日(月) 晴れ 1025hap ?羽
2月25日以降、気圧が1025hap前後ベースで推移。この季節独特の特徴なのか?。十勝にも数千羽
のオオヒシクイが渡来したり、鵡川、厚真にも多くのマガンガ渡来したりで北海道は完全な渡りの移動モー
ドに突入。仕事が忙しく土日もむ観察に行けないのが残念。
●3月5日(火) 晴れ 1022hap ?羽
正午現在、8度の気温で暖かくなったと思ったが、よく考えてみるともう三月になつていた。頭の中は仕事
のことばかりでマガンのことが中々出てこない状況下で、こんなことでは、ガンたちにも申し訳がないので
定期的な記録は今日で今シーズンは終了。しかし、静内及び鵡川町、十勝管内での情報はリアルタイム
で紹介したいと思うので、よろしく。
●3月6日(水)〜3月10日(日)
この間、静内町内でのマガンなどガン類に関する確認情報はなし。
●3月11日(月) 晴れ 1022hap 12羽
16時15分、マガン12羽が静内市街地上空を高度50mで北北西に飛行するのを確認。
●3月12日(火)〜3月21日(木)
この間、静内町内でマガンなどガン類に関する確認情報はなし。
●3月21日(木) 曇り後雨
鵡川町、厚真町、長沼町長都沼、栗沢町へガンたちに会いに行く。栗沢町栃波で約5000羽、長都沼
で約10000羽以上のマガンを確認。結果は後日、写真入りで詳細をリポートしたい。
●3月22日(金)〜3月31日(日)
この間、静内町内でマガンなどガン類に関する確認情報はなし。