越冬6シーズン観察データ〜1
フルデータ編/bQ (2000.12.06〜2001.05.03 )
マガン編隊が空を舞う様は、静内の冬の風物詩。いつ見ても心を奪われる
越冬したオオヒシクイとマガンの幼鳥。無事に越冬し胸を撫で下ろす
6シーズン目で初めて静内で越冬したオオヒシクイ1羽 (幼鳥)
幼鳥で体が小さい方であるが、オオヒシクイと一緒に共に行動し越冬したマガン1羽
●2月28日(水) 曇り
今日は、町内でガン類を確認出来ず。
●2月27日(火) 晴れ
※町内でガン類を確認出来ず。
※2月24日、午前8時30分、ウトナイ湖でマガン36羽・ハクガン1羽が確認され
たとの情報が入ったが、群数、群構成からして静内で越冬していた群の一部
に間違いないと思われる。
※今シーズン静内町で越冬した個体数はマガン、ハクガン、オオヒシクイなどを
含めて総計55羽であるが、ウトナイ湖での確認数が37羽というのが正確で
あるならば、残り18羽がまだ未確認であり、これらが何処にいるのかについ
ては不明である。
※2月下旬の静内での群行動では、少なくても3つの群が形成されており、これ
らが別々に生息している可能性が高いと思われる。
※残り2班?のねぐらについては、ここ数日の調査の結果、胆振・日高のほとん
どの河川は、静内川を除き河口域を中心にが結氷しており、ウトナイにねぐら
を求めても不思議ではないと思われる。
●厚真町
○大沼〜全面結氷でねぐらとしては使用不可能。
●鵡川町
○鵡川〜河口域全面結氷しているが、中流域の一部でねぐらとして使用可
能。
●門別町
○沙流川〜河口域は全面結氷しているが、中流域の一部でねぐらとして使
用可能。
○日高門別川〜河口域は全面結氷しているが、中流域の一部でねぐらとし
て使用可能。
○波恵川〜河口域は全面結氷しているが、中流域の一部でねぐらとして使
用可能。
○慶能舞川〜河口域は全面結氷しているが、中流域の一部でねぐらとして
使用可能。
○厚別川〜河口域は全面結氷しているが、中流域の一部でねぐらとして使
用可能。
●新冠町
○新冠川〜河口域でほとんど結氷しているが、中流域でねぐらとして使用可
能。
●静内町
○静内川〜河口域で一部は結氷しているが、ねぐらとして使用可能。
●2月26日(月) 曇り
町内でガン類を確認出来ず。
●2月25日(日) 曇り
※静内町内を昨日に引き続き調査するも2羽の小群、本隊群れを確認出来ず。
残念ながらマガン群れたちは静内町内より他の町(地域)へとねぐら及び採
食地共に移した可能性が強い。しかし、例年より数週間早いこの時期に、な
んの理由で移動したのかについては分からない。
※考えられる移動先としては、今シーズンのこれのまでのマガンたちの行動よ
り判断すると、静内町より西に位置する厚真町、鵡川町、門別町、新冠町で
ある確率が高い。
※三石町、浦河町の河川及び国道沿いを調査するが群れを確認出来ず。
※東胆振地区及び日高地区河川の結氷状況は下記のとおりであるが、総体的
には河口域では結氷しているものの中流域でねぐらとして使用可能な状態と
なっており、この時期、静内川以外の河川でねぐらをとることは困難な環境で
はないことが判明。
※2羽の小群は午前中より一日、観察するもその姿を確認することは出来ず。
※2月という時期的な要素を考慮すると再び静内へと舞い戻る可能性も少なくは
なく、今後の行動に目が離せない。
●厚真町(2/24日調査)
○大沼〜全面結氷でねぐらとしては使用不可能。
●鵡川町(2/24日調査)
○鵡川〜河口域全面結氷しているが、中流域の一部でねぐらとして使用可能。
●門別町(2/24日調査)
○沙流川〜河口域は全面結氷しているが、中流域の一部でねぐらとして使用
可能。
○日高門別川〜河口域は全面結氷しているが、中流域の一部でねぐらとして
使用可能。
○波恵川〜河口域は全面結氷しているが、中流域の一部でねぐらとして使用
可能。
○慶能舞川〜河口域は全面結氷しているが、中流域の一部でねぐらとして使
用可能。
○厚別川〜河口域は全面結氷しているが、中流域の一部でねぐらとして使用
可能。
●新冠町(2/24日調査)
○新冠川〜河口域でほとんど結氷しているが、中流域でねぐらとして使用可能。
●静内町(2/24・25日調査)
○静内川〜河口域で一部は結氷しているが、ねぐらとして使用可能。
○門別川〜河口域で全面結氷しているが、中流域でねぐらとして使用可能。
○布辻川〜河口域でほとんど結氷しているが、中流域でねぐらとして使用可能。
●三石町(2/25日調査)
○三石川〜河口域で一部は結氷しているが、国道より上流部はねぐらとして使
用可能。
○和寒別川〜河口域で50%は結氷しているが、ねぐらとして使用可能。
●浦河町(2/25日調査)
○元浦川〜河口域でほとんど結氷しているが、中流域でねぐらとして使用可能。
○向別川〜河口域でほとんど結氷しているが、中流域でねぐらとして使用可能。
10:10〜この時間より静内町、三石町、浦河町の河川、国道沿いを調査開始。
13:50〜この時間まで調査するも今日は群れを確認出来ず。
14:20〜この時間より静内町内の調査開始。
15:30〜この時間の神森、目名、田原、御園、浦和地区を調査するも群れを確認
することは出来ず。
●2月24日(土) 曇り
※残念ながら、本日は2羽の少群及び本隊を確認出来ず。新冠町、門別町、鵡
川町、厚真町の河川、国道沿い採食候補地などを調査するもマガンの群を発見
できず。
※厚真町、鵡川町、門別町、新冠町、静内町の各町のねぐら候補地及び群れを
調査するが、残念ながら収穫はなし。群れは何処へ移動したのか不明。ねぐ
ら候補地としては厚真町、鵡川町、門別町の三町には適当な箇所はないと思
われ、それ以外の町で生息しているものと思われる。
※17日に宮城県では約4000羽が渡りの北上でマガンがいなくなったとの情報が
あるが、静内町〜鵡川町間の国道235号線沿いではマガン群れを確認するこ
とは出来ず。
※2羽の小群も今日は確認出来ず。久々に確認数が0羽となる。
8:00〜ねぐらの可能性がある厚真町大沼を調査するが分厚い氷で全面結氷し
ており、ねぐらとしては不完全な環境であり未使用と思われる。
8:30〜ねぐらの可能性がある鵡川町鵡川を調査するが河口域を中心として全面
結氷しており、ねぐらとしては不完全な環境であり未使用と思われる。
9:10〜鵡川町汐見地区、宮戸地区を調査開始。
10:30〜そろそろオオハクチョウが水田で落穂を食している個体数が目立ち始め
る。しかし、この時間まで鵡川町を捜し歩くが群れを確認出来ず。
10:50〜鵡川町鵡川を調査するが河口域は全面結氷しており、ねぐらとしては不
完全な環境であり未使用と思われる。中流域は一部に開水面あり使用可
能。
11:00〜門別町沙流川を調査するが河口域は全面結氷しており、ねぐらとしては
不完全な環境であり未使用と思われる。中流域は一部に開水面あり使
用可能。
11:20〜門別町厚別川を調査するが河口域を中心として全面結氷しており、ねぐ
らとしては不完全な環境であり未使用と思われる。
11:30〜新冠町新冠川で調査をする。河口域には少しの開水面がある程度であ
るが、町水道水源地付近上流のオオハクチョウねぐら場所は大半が開
水面でねぐらとして使用価値は有り。
11:50〜神森地区を調査するも群れを確認出来ず。
13:20〜神森地区を調査するも群れを確認出来ず。
14:45〜この時間まで目名地区、田原地区、御園地区など今シーズン採食した
場所を調査するも群れを確認出来ず。
15:40〜静内川を河口より3.5km上流まで(含む目名川合流点)及び5.0km上流
までの二ポイントを調査するも群れを確認出来ず。今日のオオハクチョウ
個体数112羽(成鳥104羽、幼鳥8羽)で、約100羽近くが減っており他の
地域へと移動したと思われる。
16:00〜神森地区を調査するも群れを確認できず。今日の調査を終了する。
●2月23日(金) 晴れ
今日は2羽の少群は確認するも本隊は確認出来ず。2羽については本隊とは
別行動であることが再認識。
●2月22日(木) 曇り
本隊の33羽をショートタイム(一時間程度)で確認。しかし、行動パターン、活
動エリア共、従来のものとは大きく変化し、昨シーズンまでの例に例えると移動
間近の3月に入ってからのものとほぼ同様。少なくても、5シーズン目までの行
動と基本的に相違する部分が多々あるのは事実。2羽の少群は確認。
●2月21日(水) 曇り
朝から晴れたり雪が降ったり雨が降ったりと荒れた天候の一日となるが、
予報どおり今日から寒気団も去り、気温が上昇する。
本隊は33羽の群を三ヶ所で採食するのを確認するも、それ以外の残り20羽
は行方が分からず。何処へ行ってしまつたのか気になるが、採食地を町外へ
求め移動した可能性も十分考えられる。
一方、二羽の少群も今日になつて作日もその姿が確認されていたことが本
日になり判明。
今シーズンは移動時期がかなり早いという結論を出すには時期早尚ではあ
るが、あながち極論とも言い切れない状況と思う。
●2月20日(火) 晴れ
今日も再び新しい動きが確認され、本日、確認出来たのは33羽。少なくて
も群構成から判断すると昨日の群れとは違う。今時点で言えることは、群れ
は大きく分けて3グループ以上に存在する事。そして、それぞれが別々に行
動をしている事。他のグループの行動が不明である事などです。
いよいよ、シーズンで群たちが最もアクティブな行動をとる季節に突入しま
した。今後の動向に目が離せなくなり、今シーズンの観察もようやく面白くな
ってきた感がする。
二羽の少群も確認されておりました。(2/21)
●2月19日(月) 曇り
新しい動きが確認されました。結論から言うと今日、確認出来たのは2羽
の少群(マガン・オオヒシクイ)と11羽のマガン。この11羽の構成が問題で、
本隊から分かれて形成されたものか、或いは全く新しい群なのかは今日の
ところは結論に至らず。
可能性としては五分五分で、どちらもそれなりに理由が立つ状況と時期で
ある。
●2月18日(日) 晴れ
今年一番の暖気となり、日中気温が10度程度まで上昇。本隊を確認する
が二羽の少群は未確認。いつになく本隊の採食行動が活発で、わき目もふら
ずに採食するという本来の生息パターンが私としては今シーズン初めて確認
することが出来、安堵する。
●2月17日(土) 晴れ
本隊を確認するが飛翔コースが従来とは異なるパターンで不定期、不安定。
二羽の少群は昨日より未確認であるが町内で生息しているものと思われる。
●2月16日(金) 晴れ
本隊をこれまでの採食地とは全く違う地区で確認。二羽の小群は今日は確
認できず。本日も今シーズン特有の不定期な行動の一環に過ぎないのか。
●2月15日(木) 曇り
本隊、二羽の小群共、本日確認。相変わらず、本隊の行動が不安定である。
●2月14日(水) 曇り
昨日、不凍湖で知られる支笏湖が23年ぶりに結氷する。本日も2羽の小群及
び本隊を確認。しかし、今シーズンの行動は昨シーズンまでとは基本的に異な
っており、その理由、背景、環境などについては、観察データの検討、そして今
後の群れ動向、推移などを見守らなければ判断できず。少なくても現在のところ
観察をする者にとり、芳しくないシーズンである事は確か。
●2月13日(火) 曇り
相変わらずに気温が下がり寒い一日。本日も2羽の小群を確認。そして、本
隊を全く新しい場所で確認。それにつけても、野生動物といえばそれまでである
が、今シーズンは何故こんなに不規則な行動をとるのか。越冬終了後には結論
が出ているとは思うが、現在のところ、その事由を決定できず。
●2月12日(月) 晴れ
全道的に気温が下がり静内でも2月10日を過ぎたにもかかわらず、午後2時
現在でマイナス7.7度という信じられない低温を記録。静内川も河口域では約
8割程度が結氷し、白鳥広場など一部分のみが融氷状態となる。
ガンたちは2羽の小群と久々に本隊を確認し安堵する。
●2月11日(日) 晴れ
本日は2羽の小群は確認するも本隊は未確認。(*11日は静内に不在で
速報が遅れました)
●2月10日(土) 雪(吹雪)
今日は、静内には珍しい吹雪となり荒天の一日。2羽の小群及び本隊とも
何処にも確認することは出来ず。この嵐で一番居心地の良い箇所で避難?
していたと思われる。
●2月9日(金) 晴れ
今日は随分と暖かい一日、時期的にもそろそろ寒さもこれで終り?。2羽の
小群は確認するも本隊は未確認。
●2月8日(木) 晴れ
本日は2羽の小群は確認するも本隊は未確認。
●2月7日(水) 晴れ
本日も本隊及び小群の双方をともに確認。このまま元気に越冬を祈るのみ。
●2月6日(火) 晴れ
今日は本隊及び小群の双方をともに確認。(7日になり確認情報が入り、昨
日の書き込みを書き換え)
北海道上空に居座ったきぴしい寒波の襲来で日高地方沿岸の港湾で結
氷が相次ぎ、新冠町・節婦漁港や浦河町・浦河漁港なども4日より全面結氷。
中でも門別町・門別漁港は4日、25年ぶりに全面結氷した。
凍らないことで知られる静内川も3〜5日と河口部を中心に全面結氷、ねぐ
らへの影響が心配されたが、今日になり、半分程度は融氷したため、大きな
影響はなさそうで一安心。また、今シーズン初めてハクガンを確認。
●2月5日(月) 晴れ
いつものようにB地区で2羽を確認するが本隊は未確認。
●2月4日(日) 晴れ
1月23日以来、12日振りに群本隊を僅か1時間余ではあるが確認。いつ
ものようにB地区で2羽を確認
●2月3日(土) 曇り
シベリアからの強い寒気団が接近し、静内は雪こそ降らないが、今日も強
風で大荒れの天候。B地区で2羽を確認。本隊は相変わらず未確認。
●2月2日(金) 雪(吹雪)
低気圧の接近で、昨日からの雨に続き今日は全道中大荒れの天候。B地
区で2羽を確認。本隊は相変わらず未確認。
●2月1日(木) 雨
B地区で2羽を確認。本隊は相変わらず未確認。
●1月31日(水) 晴れ
B地区で2羽を確認。本隊は相変わらず未確認。
●1月30日(火) 曇り
今日はガンを確認することは出来ず。
●1月29日(月) 曇り
今日もB地区で2羽を確認。本隊は相変わらず未確認。
●1月28日(日) 雪
降雪であたり一面が雪景色に一変する。今日は久々の収穫有り。自分では
この目では未確認だった二羽のガンは、マガン幼鳥とオオヒシクイ幼鳥である
ことが判明。嬉しいことにオオヒシクイが静内(北海道)で越冬したことはなく、
このまま無事に冬を越すと初めての越冬記録となる。
ヒシクイかオオヒシクイかの区別については、念のため雁を保護する会事
務局の宮林さんにも確認していただいたが間違いない事が判明。
しかし、本隊の方は今日も相変わらず行方不明。
●1月27日(土) 晴れ
今日もB地区で2羽を確認。本隊は相変わらず未確認。
●1月26日(金) 晴れ
今日もB地区で2羽を確認。本隊は相変わらず未確認。
●1月25日(木) 快晴
地上の雪はほとんどが融け、採食は例年にない環境下となつているが、今日
はB地区で2羽を確認。本隊は未確認。
●1月24日(水) 快晴
群を確認出来することは出来ず。
●1月23日(火) 晴れ
群を確認。
●1月22日(月) 晴れ
4日振りに群本隊を静内で確認。確かに今年の群の行動は昨シーズンまで
のパターンとは異なり、予測がつかないことが多すぎる。そして、警戒心が非常
に強く、一度でも危険なめに遭うと、すぐに採食場所を代えてしまのが特徴で、
何があったか想像がつかないが鵡川町での越冬の際、余程、危ないシーンと
遭遇したのではないかと考えざるを得ない。
特に人間に対しては、異常とも言うべきリアクションをとり、神経質で臆病にな
っているのが気がかりで、今後の動向が心配。
●1月21日(日) 雪
朝より降雪があり10cm程度の積雪となる。少ない時間ではあつたが、3日
振りに群本隊を確認。しかし、町外ということで心中複雑。
●1月20日(土) 晴れ
良い天候とは裏腹に、気まぐれな今シーズンのガンを象徴するかのように
静内町内で群を確認することはできません。
●1月19日(金) 快晴
残念ながら今日一日、群を確認することはできません。友人から午後4時頃、
厚真町上空でマガンらしき編隊を目撃したとの情報が入りましたが、どこへ行
ったのか、また、それがマガンなのかなど、詳しいことは分かりません。
●1月18日(木) 晴れ 6:21〜16:17
昨日に引き続き、今日も群本隊のフルタイムの確認をする。一日、採食活動
を続ける光景はいつもながらのもので、これがなければ静内の冬も始まらない
し、今までの5年越冬の意味も消失してしまう。
昨日、そして本日の群の行動時間、活動範囲、採食内容などから判断すると、
余程の人為的なストレスが発生しない限り、このまま越冬する可能性が高く、
ようやく観察らしきものがスタート可能となつた。
明日以降は必要に応じ、このコーナーを利用し越冬状況をお伝えしたい。
●1月17日(水) 曇り 6:25〜16:35
【皆様へのお願い〜bQ】
日の出から日没まで、今シーズン初めて一日フルタイムの静内での生息を
確認する。
鵡川町より静内へと群れ本隊が移動した理由は、幾つか考えられるが、私
なりの私見を一つ言わせて戴く。
今回、ある会のMLでガンの群れが鵡川で生息している旨、公表されたが、
この時点で近い将来、静内へと舞い戻るという予感がした。それはマガンたち
の最も嫌がる人為的なストレスが悪い方に影響するのでは?というもので、一
部、推測も入るが観察を目的にそれなりの人数がその場に集合し、マガンたち
に人為的なストレスを与えることが予測されたからである。
何故、何の根拠があってとお考えの方もいると思うが、昨年まで越冬5シーズ
ン、それは静内町で繰り返されてきた事象とまったく同じであるからである。
この辺の微妙なニュアンスというものを理解すれといっても、通常はご理解戴
くことが困難と思うが、これは推測でも何でもなく、この五年間に起こったことで
あり、体験した者でなければ分からないというのはあらゆる意味で残念である。
では、今回、それを知りながら何故、行動を起こさなかったのか?。という疑
問も生じるが、残念ながら静内町での出来事であれば発言や拘束力も生じる
が、他の町で生息する群れのことを私が言うことは、おこがましいと判断したか
らに他ならない。
今年の冬、道内の某TV2局と静内で越冬中のガン報道めぐり、ニュースとし
て放映したいTV局とそれを阻止させたい私とで夜中に数時間、担当ディレクタ
ーと議論になった際、前記の趣旨を言われ、そんなものかなとも考えたが、一
理はあるのでそれはそれなりに納得した。
先のことは誰も予測はつかないが、今日の群の行動、そして生息した時間な
どから判断すると、群たちは暫くの間、静内で越冬しそうな気がするので、昨日
も書いたかいたが、どうかマガン群たちが今シーズンも無事に越冬できるよう、
皆様の絶大なるご理解、ご協力をお願いする次第。
“どうかそっとしておいて欲しい”。
●1月16日(火) 曇り 6:50〜15:35
50羽程度の群れを今シーズン初めて午後3時まで確認する。群の形態から
して12月より鵡川などで確認されてきた群と同一である。
課題というか問題は、
大騒ぎせずにいかにマガンたちを人為的なストレスから守ってあげるかが今
シーズンも最大のテーマである。
昨日、ある会のMLに書かれていたように今シーズンのガンたちは特別に警
戒心が強く、私が鵡川で観察した際も同じ状況であつたため、その後、私は鵡
川行きは止めにしたが、これをご覧の皆様にお願いしたいのは、越冬地が何処
へ移動しようといつも言っているように “どうかそっとしておいて…。
●1月15日(月) 晴れ 7:15〜10:50
12月28日以来、なんと18日振りに50羽前後のマガン群れを確認する。し
かし、この日も終日での行動には至らずに何故か今冬、静内での行動パター
ンである午前中だけ姿を現すという事象にとどまる。
現在のところ、今年の群れの行動については全く予測、推測、理由等を確
立することが出来ず。この後、一体、どんな行動を見せるというのだろうか?。
●1月6日〜1月14日
左記の間、静内町内でマガン群れは確認出来ず。
●1月5日(金) 晴れ
鵡川町汐見、宮古地区でマガン群れを探すが今日は発見出来ず。
●1月4日(木) 晴れ
鵡川町汐見地区でマガン本隊を確認シジュウカラガン1羽を含む総数54羽
を午後2時20分から3時55分まで確認する。
●1月3日(水) 曇り
今までで一番の冷え込みとなる。本日も懸命の捜索?にもかかわらず、手が
かりを発見することは出来ず。残念ながら群れは未確認。
●1月2日(火) 晴
町内全域を探査するが、群れを確認できず。
●2001.1月1日(月) 晴
新しい世紀と年が明けました。夕べからの雨も上がり時折、太陽が顔を見せ、
新世紀のご来光を拝むことが出来きた。さて、マガンたちであるが、晴れやかな
記念すべき日だというのに残念ながら姿を見せてはくれず。
静内川河口域でも一日含めて同じ結果で、参考までにここでのオオハクチョウ
の数は、総数119羽で成鳥108羽、幼鳥11羽と今年は非常に幼鳥が少なくびっ
くり。それはどうでもいいけど、早く出て来いマガンたちよ…。
●31日(日) 雨
今日は朝から暖かく、冬というのに雨が降り結局一日中雨の天候。残念ながら
マガンたちの姿を確認することはできず。
●30日(土) 晴れ 13:30〜15:30
本日も、マガン1羽、ヒシクイ2羽の計3羽をB地区で確認。また、本隊の消息は
以前として不明。
●29日(金) 曇り 13:00〜16:20
本日、53羽の本隊とは別の行動をとっているマガン1羽、ヒシクイ2羽の計3羽
をB地区で9日振りに発見。マガンとヒシクイの構成が判明するが、幼鳥、成鳥の
区別は不明。一方、本隊の消息は以前不明。
●28日(木) 晴れ 6:50〜11:05
6日振りに53羽のマガン群れを確認する。しかし、終日での行動には至らず、
午前中のみ姿を見せるにとどまる。このことから従来での採食場所より新しい個所
での採食は間違いないことを確認。
●27日(水) 晴れ
久々の積雪となり、あたり一面雪景色。群れ確認は本日もできず。採食地を新
たに見つけたと思われるが場所は皆目検討つかず。
●26日(火) 曇り
只今(23:54)、職場の忘年会から帰宅。今日は昨日と一変、物凄く寒い一日
となる。夜半から猛吹雪となり、冬を実感した一日。ところで、本日も残念ながらマ
ガン群れを確認することは出来ません。我が家の息子や娘たち、一体何処にいる
のでしょうか?。
●25日(月) 曇り
本日もマガン群れの消息は依然として不明です。
●24日(日) 雨のち曇り
昨夜から今朝方にかけ台風並なみの低気圧が通過。雷、暴風雨など物凄い嵐。
周辺の降雪はこの雨で融ける。また、浦河では瞬間最大風速44mを記録する。
さて、群れの消息であるが、昨シーズンまで採食した個所を調査するも確認するこ
とは出来ず。従来の採食場所を変えた可能性有り。しかし、これがを今後の越冬に
どのような意味合いを持つのかは、現在のところ不明。
●23日(土) 曇り
朝から雨が降り、温かく気温も10度以上となる。結局、今日は群れを確認でき
ず。今日現在の群れ行動の特徴は今までの5シーズンとは異なり、群れが幾つか
に分かれたり、採食地も一定せず゛、従来とは違う場所での採食となっている。
取りあえず群れの発見に全力をあげたい。
●22日(金) 晴れ 6:55〜9:05
今日の好天で融雪が進み採食条件がよくなった。しかし、今年の群れは今の所
行動が不安定である。この日も午前九時以降は群れを確認できず。
●21日(木) 晴れ 6:40〜8:30
昨日に引き続き、群れを発見し一安心。今日は朝は冷えていたが日中は暖かく、
速いペースで融雪が進み、牧草も随分と雪中より顔をのぞかせた。明日以降の採
食活動が楽になるのは確実で、今時の温暖に感謝。
●20日(水) 曇り 7:40〜16:20
3日ぶりに群れが姿を現し、一安心。群数はカウントしていないが、本隊とは別行
動の個体が三羽。これがマガンなのか他の種なのかは不明。しかし、終日、いつも
の場所で採食をし、いつもと変わらぬ風景に安堵する。この光景がなければ、静内
の冬は来ないも同然。しかし、昨晩からのみぞれがそのまま凍ってしまい、採食する
にも不自由な事この上なし。明日は少しでも気温があがることを期待。
●19日(火) 本日も、静内町ではマガン群れを確認できません。
●18日(月) 前日での採食地では残念ながらマガン群れを確認できません。
●2000.12月17日(日) 晴れ 9:50〜11:30
【皆様へのお願い】
今シーズン初めてのマガン群れ53羽(全てマガン)が静内町で確認されました。確認時間は
午前中だけで、午後からは確認されておりません。
ねぐらやその他、今日現在で詳しい状況は分かりませんが、今までの越冬データから推察す
るとこのまま越冬する可能性が高いと思われます。これが越冬すると今シーズンで6シーズン
目となりますが、ご承知のように群たちは地球温暖化現象に起因し越冬するものと思われる貴
重な雁たちです。昨シーズン同様、今シーズンも越冬するガン保護と次の理由から越冬場所公
表はいたしません。
1.貴重なガンの保護。
2.牧場さんの資産である一頭数千万円の高価なサラブレッドを事故や伝染病から守る。
3.牧場さんへのあらゆるご不便、ご迷惑を回避させる。
4.越冬する場を提供戴いている牧場さんとの@牧場名を明かさない
A人を連れて来ない
という約束事を遵守する。
なお、牧場さんとは、これらのことを守れない場合は、今後一切、ガン観察に関する協力をお
断りするといった状況となっており、万一、このようなことが発生した場合は、残念ながら私の観
察自体が中止を意味します。
また、今後このページを通じ出来る限りの情報提供と思っていますが、意に反して不測の事
態と判断せざるを得ない場合は、その時点で更新をストップさせて戴きますので、予めご了承願
います。
以上のことからガン(雁)が今シーズンも無事に冬を過ごし、全羽が春になり再び生まれ故郷
のシベリアへと戻ることが出来るよう、皆様のご理解とご協力をお願いします。
●2000.12月6日(水) 晴れ 14:00
今シーズン初めて、町内でオオヒシクイ2羽(幼鳥1羽、成鳥1羽)、マガン1羽(幼鳥1羽)の計
3羽を確認。また、オオヒシクイの観察は町内では初めて。このまま越冬すれば有難い。