「マガン北海道越冬2シーズン目記録」

           【越冬期間/平成8年(1996)12月29日〜平成9年(1997)4月25日】









●はじめに
  平成7年12月22日〜平成8年3月24日までの93日間、天然記念物・マガン41羽とヒシクイ1羽の計42
 羽が北海道静内町で初めて越冬した。次なる関心事は2シーズン目に継続するかであったが、平成8年
 12月29日、マガン28羽が1シーズン目と同じ神森地区に渡来し越冬。
   これとは別行動のマガン幼鳥2羽も、1月15日から町内田原地区で確認され越冬し、前年同様、毎日
 の観察記録とビデオ、写真に収めた。
  今シーズンの特徴は、前年と比較し個体数、行動パターンが大きく異なった事である。28羽は、前年越
 冬地・神森地区には定着せず、神森地区での確認は12月29日〜1月5日、2月1日〜12日、2月22日〜
 23日と間隔があき、僅か22日間にとどまった。
    しかし、3月9日には、幼鳥2羽の採食地・田原地区上空を28羽の一部と見られる6羽の成鳥が飛び
 交い、3月16日には幼鳥採食地から僅か1q離れた豊畑地区で、水田で落穂を採食の28羽の群れが確
 認されるなど、不定期ながら時折、姿を現した。
   これは、前年越冬地である神森地区で、犬による妨害などの生息環境悪化によりやむなく他の場所に
 移動せざるを得ず、結果的には神森地区とは違う場所(静内町内)に移動し、越冬していたと思われるが、
 データ十分で、推定の域を脱し得ないのは残念である。
   一方、この群れとは別に幼鳥2羽が、神森地区から6q離れた田原地区で、競走馬の放牧地を採食地
 (ア地点)とし、1月15日〜4月25日までの 101日もの長期間にわたり半径500mの小さな行動範囲の中で
 越冬した。
  幼鳥2羽の行動は別行動で、2月22日に一度28羽の群れと合流した以外は、一度も行動を共にはせず、
 行動範囲も田原地区の牧場と静内川河川敷地間 500mを往来するという独自の行動を続け、田原地区で
 の初めての越冬記録ともなった。2羽とも嘴の先端が黒ずんでおり、これは幼鳥期の特徴の一つで、発育状
 態が良くない症状の一つである。
  幼鳥については、なぜ2羽で単独行動なのかなど、越冬パターンの意味合いがよく分からないにしても、
 新しい越冬地が一か所増え、昨年とは全く別の行動が記録され、将来的には道内最大のマガン越冬地を
 と願う者にとり嬉しい事象となった。
  結果的には、越冬数は前年の越冬数42羽より12羽少ない30羽となり、採食地も前年地を大幅に変える
 など、越冬の行動や生息パターンも前シーズンとは大きく異なったものの、マガンが静内町に2シーズン目
 も越冬し、平成7年2月5日、静内町での初確認以来、マガンの生息確認例としては3シーズンを数えた。

●越冬期間・越冬数等
 *平成8年12月29日〜平成9年4月25日( 118日間)
   @平成8年12月29日〜平成9年2月23日、3月16日(23日間)/28羽(成鳥20羽・幼
    鳥8羽)
   A平成9年1月15日〜平成9年4月25日( 101日間)/2羽(幼鳥)
    (@とAは、2月22日以外は別行動)
 *越冬数〜30羽(@+A)。理由は不明あるが、前年よりは12羽少なくなったのは少々、残念である。

●越冬理由(環境)
   マガンの国内最大の越冬地"伊豆沼"が一局集中の形となっており、物理的に飽和状態であるとされて
  いる。
   ならば、新天地を求め北海道で越冬しても不思議ではないと考えられるが、気温の低さ、ねぐらとなる
  河川や湖沼の結氷、生息には不可欠な草・米等、餌の確保が困難であるなど、生息条件が厳しい事か
  ら、マガンの越冬には不適とされ、事実、越冬例もなく、誰もが予想だにしなかった。
   しかし、現実に北海道越冬2シーズンを数える至った。では、どうしてマガンが越冬するようになったの
  か。一番有力なのは「地球温暖化」説で、密接な関係があると推察される。
   (日本雁を保護する会・呉地会長談)
    マガンは、1940年代には推定50,000羽以上が生息していたにもかかわらず、以後、国内での生息環
  境の悪化などが原因で、年々、個体数は減少していった。しかし、十数年前から増加現象が始まり、越
  冬地の北限とされる宮城県北部・伊豆沼での越冬数が、1970年代は3000〜4000羽台であったものが、
  1985年冬に10,000羽を越えたあたりから増加に拍車がかかり、1990年以降は20,000〜30,000羽。そし
  て1996年には、ついに50,000羽前後まで数えるに至った。
    これは、地球の温暖化により繁殖地である北極圏の平均気温が上がり、営巣や餌の確保が容易にな
  った事に起因し、その結果、渡来数も増加したものと考えられ、国内の越冬地も年々北上を続けている。
    例えば、伊豆沼より北に位置し、これまでは一つの中継地であった秋田県小友沼では、1990年代以降、
  マガンが越冬するようになり、北海道でも1995年からは、日高支庁管内・静内町で越冬するようになった。
  この事象は、環境の変化に敏感な野鳥であるマガンがいち早く、その環境変化に呼応した結果と考えら
  れている。
    この事例は、平成9年(1997)12月1日〜11日、京都市で開催された「地球温暖化防止京都会議」に
  於き、12月3日、日本野鳥の会とイギリスのバードライフ・インターナショナルが主催するワークショプの席
  上、温暖化が野生生物に与えている影響の日本唯一の事例として、秋田県小友沼の越冬例とともに報告
  された。
    昨年の「マガン北海道(静内町)初越冬記録」、2シーズン目を数えたマガンの静内町での越冬に関す
  る観察記録が"北海道越冬"のデータとして活用され、静内町でのマガンの越冬が国内のみならず、今後、
  世界中が環境問題の事例として、その動向を注目する結果となったのは、調査活動を担当する者として
  何よりの励みとなる。
   (地球温暖化に関するデータ・考察は、日本雁を保護する会提供)

●ねぐら(推定)
   今シーズンも結局は判明出来なかったが、日没後、幼鳥2羽が飛んで行くコースは、やはり田原地区
  の静内川中州方向で、今までの群れたちと同一方向であった事から、28羽と幼鳥2羽は昼間の行動は
  別々であるが、ねぐらに関しては同一場所と思われる。また、昨年、越冬したマガンのねぐらと同じ箇所
  か、違ってもその近辺と思われる。

●採食地
   採食地は別紙の"採食地一覧表"、別図の"マガン採食場所"のとおり、28羽の群れは神森地区、2羽
  幼鳥は田原地区と異なるが、いずれも静内町内である。また、28羽の 採食地は、昨年と比較し同じ神
  森地区ではありながら同一ではなかった。この事は、何回かの飼い犬等の原因により、採食地としての
  安全性が低いため群れが神経質になり、他の地を選出した結果、そうなったと推察される。
 ○28羽〜*ほとんどが前年と同じである神森地区ではあるが、半径2q以内で18か所(A地点〜R地点)
        と、さほど広くはない昨年の採食場所を今シーズンも利用したのは、僅か6か所(A・B・E・M・
        Q・R地点)に過ぎず、利用率は33%と低い。
       *新規に採食地として利用したのは、S・T・U・V・W・X地点の6か所となり、今年と昨年の採
         食地を合わせると12か所になる。しかし、その行動範囲は以外と小さく僅かに半径 1.4q以
         内である。
       *神森地区の外に今シーズンは不安定な行動から、昨年まで未確認の田原上空や豊畑地区
         で確認されているが、残念ながらその行動の全てを確認出来ていない。
 ○幼鳥2羽〜初めての越冬地で、しかも 101日間の長い越冬期間にもかかわらず、田原地区・牧草地と
          300m〜500m離れた静内川中州の二か所でしか確認されておらず、土地への執着心が
          強いマガンの習性をよく表している。

●採食物(餌)
   28羽フアミリー、2羽幼鳥とも、今シーズンの採食地は、ほとんどが競走馬の飼育に関連する草地、
  採草地、放牧地などの"牧草"であった。
   28羽については、観察期間が少なかった性もあるが、水田での採食観察例は、3月16日のみ。ちな
  みに、昨シーズン越冬の41羽の群れは、3月1日以降は、主食がそれまでの牧草から水田での落ち
  穂等・お米系統へと変わっており、今年も3月に入ると米系統を食べるデータとなったが、2羽の幼鳥
  は、越冬期間中の採食物は全て牧草となった。
●越冬中の行動
 ○基本パターン
   *今シーズンは、前年と比較して28羽の行動が落ち着いていなかったため、観察日が少なく、まとま
    ったデータが収集出来なかった。しかし、日の出と共に静内川のねぐらから採食地である神森地区
    へ移動、一日の大半を採食活動に費やし、日没と同時にねぐらへと帰って行くといった群れ全体の
    行動は、昨年と変わってはいない。
   *28羽は、非常に警戒心が強く、カラスが鳴くだけで警戒ポーズをとるなど、少々の物音や動きにも
    敏感に反応していた。原因は飼い犬の放し飼いなどが原因によるによる危険行為を幾度か体験し
    た事によるものと推察される。
   *28羽の群れの内、1羽が右足を怪我しており、歩行時に片足を引きずり、皆と一緒の行動が出来
    ないため、いつも1羽だけ別行動をとる事が多かった。しかし、飛行には関係がないため、空中で
    の移動は問題なかった。
   *2羽幼鳥は、いつも単独行動であったが、数日間は28羽の群れと同一行動をとったと思われる。
    しかし、越冬期間が28羽は2月23日までの22日間であるのに対し、2羽の幼鳥は4月25日まで
    の 101日間と大きく異なり、興味深い結果となった。
   *2羽の日周行動は、シーズン中ほとんど同じであった。日の出と同時に牧草地に飛来、一日の
    大半を採食についやし、牧草地に不在時は 500m離れた静内川中州に降り、水を飲み、背眠や
    休息、羽繕いなどを繰り返し、かなりの時間帯をそこで確認、この場所が余程、気に入ったものと
    思われる。日没と同時にねぐらへと帰える行動は28羽と同様。
 ○採 食
  *前年同様、早朝時はまどろみが続くも、9時頃から活発な採食活動に入り、お昼頃に少々、背眠
    をするなどの休息をとり、午後から再び、旺盛な採食を続ける。
  *28羽は、今シーズンの採食物はほとんどが牧草であったが、昨年同様3月に入った3月16日に
    は、豊畑地区水田で落ち穂を食しているのが確認されている。しかし、昨年の個体との大きな
    違いの越冬日が異なるため、比較対象とならないと思う。
  *2羽については、4月25日まで越冬したにもかかわらず、採食物が米へと移行せずにシーズン
    中終始、牧草であった。

●観察例
●12月29日(日)、12時20分〜16時42分(曇り)
 ○場所〜神森(M・Q・A・E地点と移動)
 ○確認〜28羽(今春42羽の群れマガン41羽・ヒシクイ1羽/計42羽より14羽減。平成7年2月〜3月
       の27羽より1羽増)
 ○様子〜・今シーズン冬、初めてマガンの群れをM地点で確認。今春に続き、二シーズン目の越冬
        となる可能性が強く、先ずは群れを確認出来てほっとする。
       ・今日の採食物は牧草。糞を調べても緑色である事からもその事が裏付ける。
       ・まだ来たばかりなのか、午後まももなくの頃は首を一斉に上げる仕種をよく見せていたが、
        午後3時頃からは、リーダーと思われる数羽を除き、リラックスして採食するように変化し
        ていた。
       ・今日の採食地であるM・Q・A・E地点を調べても、それまでいた証拠である糞が見当たら
        ないので、神森地区には今日が初めての渡来である事が立証される。
 ○意見〜日本ガンを保護する会長/呉地正之
       ・現在の群れは第一団と見られ、分散して渡来する可能性が強く、今後、現在数より群れが
        合流し、その数が増える可能性が強い。
       ・今日の採食が牧草などの草であるとの事であるが、問題はお米が凍った状態で食する事
        が出来たかという事である。
       ・群れの28羽の内、成鳥が20羽という報告であるが、標準的な群れのパターンである。今
        後、群れの内、家族単位の観察が必要で、何ファミリーで来ているのかが判別できれば
        いいと思う。
       ・今シーズン、マガンの群れが来たとの報告がなかったので、ずーと心配していた。再び、
        北海道に来て良かったとほっとし、安心した。
 ○観察〜・今日は、正午過ぎに群れを発見してから、日没まで半日の観察となる。
        12:20〜M地点でマガンの群れ28羽を発見する。
       12:40〜M地点からQ地点へ移動する。
       13:00〜相変わらず全羽が、田の畦道を列になり休まずに採食を続ける。
       13:30〜畦道伝いに採食を続ける。餌の草は変わらず。
       14:00〜群れの成鳥・幼鳥の構成を調べる。次々と動き回るので確認は簡単である。結果
             は成鳥20羽・幼鳥8羽であった。
       14:30〜畦道での採食は変わらず。トビが上空を舞い、ピィーヒョロロの声に一斉に首を上げ、
             警戒のポーズをとる。
       14:40〜自分の車が近付き、いきなりリーダーらしい一羽が警戒の声を盛んに発しながら舞
             い上がり、上空を旋回する。その間、他の群れは警戒のポーズで待機している。
             群れのリーダーが、安全かどうかの確認の為に上空にパトロールしたと思われる。
             数分後、何事もなかったように群れは採食を続ける。
       14:50〜Q地点からA地点へ移動。
       15:10〜A地点からE地点へ移動。
       15:30〜鈴木さんに会う。話では、12月21日に牧場の上空を飛んでいる群れを確認したとい
             う。しかし、牧場には舞い降りたのは今日が初めてであるという。その時は、静内
             川の方向から牧場へと飛んで来たという。
       15:43〜忙しく採食を始める。
       15:47〜半数以上が、座ったままでの採食となる。
       16:00〜全羽が採食中。
       16:30〜相変わらずE地点で忙しく採食する。ねぐらの静内川へと戻るオオハクチョウの声が
             聞こえ、群れが一斉に首を上げる。
       16:41〜日没。夜の帳が降り、いつものように群れが一斉にねぐらと思われる静内川の田
             原地区方向へと飛び立つ。この光景を見るのも半年振りで、懐かしいというより感
             慨深いものがある。多分、今日から数か月間、また、観察が始まるのであろうが、
             この事は、楽しみなシーズンの始まりでもある。
●2月2日(日)、9時30分〜17時15分(快晴)
 *12月29日の確認以来、今日まで、採食物は全て牧草や田の畦道での草に限定されている。今シ
   ーズンは、昨年の採食地と異なる場所が多い。次々と新しい場所での採食行動となる。
 ○場所〜T.W.R.V.W地点
 ○確認〜28羽
 ○観察〜8:00〜T地点で、全羽が一団となり休息中。
       8:20〜T地点に、競走馬2頭を放牧すると同時に新地点であるV地点(採草地)へと移動。
       8:30〜座りながら全羽が採食行動。
       9:00〜いつものように、9時過ぎ頃から立っての採食となり、採食行動も素早くなり、活発
            になる。
       9:30〜背眠11羽、採食17羽。相変わらず、少々の動きに直ぐ反応し、警戒のポーズを取
            るパターンは同じ。
       10:00〜7羽背眠、21羽採食。この時間、羽繕いを終えた後、次々と片足を上げ、片方の羽
            を広げるポーズをとる個体が多い。(足と羽の左右方向は同一)
       10:30〜6羽背眠、22羽採食。今日はおだやかな天候で観察もしやすい。 
       11:00〜2羽背眠。気温も上がり採食活動も活発になる。しかし、警戒心は異常なほどで、
            やはり空白の日々に、何者かに驚かせられた体験があったと思われる。
       11:20〜上空へと舞い上がる。10分間、飛行を続け新地点のW(雪原の採草地)へ着地。
            全羽が背眠。
       11:30〜全羽が背眠。プロミナーで観察すると、幼鳥の嘴先端が黒くなっている事が分か
            る。違う個体なのかは不明。群れの内、数羽の頭部の前部が白い個体を発見。
            図鑑を見ると頭の形状がカリガネによく似ている。もしやの期待がかかる。
        12:00〜12羽背眠、16羽採食。
        12:10〜呉地会長に、電話で確認する。嘴が黒いのは幼鳥の特徴の一つで、発育があま
            りよくない個体に現れる症状だという。と言う事は、静内で越冬の群れは、発育
            不良の幼鳥という事になるのか。
       12:40〜群れは再び上空へ。10分間飛行の後、R地点へ着地。直ぐ採食に移る。  
       13:00〜活発に全羽が採食を続ける。例の個体は、体の大きさがマガンと同じであるの
            で、カリガネとは違う事が分かる。(マガンに比較して、カリガネはかなり小さい)
       13:30〜カラスが乱入するも、マガンの群れは動ぜず。
       13:40〜姥谷夫妻が観察地に来て、寒いだろうと差し入れを置いていく、有り難い。
       14:00〜プロミナーで一羽づつ観察すると、幼鳥一羽の右足が怪我をしており、びっこをし
             ながらの歩行が判明。良く見ると右足が左と比較し、腫れあがっているのか太
             くなっているのが分かる。この幼鳥の一羽だけ別行動で、採食中に群れと離れ
             ている。
       14:30〜全羽採食。傷付き幼鳥のみV地点。
       14:40〜V地点の傷いた幼鳥除き、上空へ。1分程度を飛んだ後、R地点へ着地。
       15:00〜27羽採食中、採食のスピードが上がる。幼鳥1羽のみV地点で採食。
       15:10〜幼鳥4〜5m程度飛び、採食地を移動。右足を引きずりながらの採食を続ける。
       15:30〜幼鳥1羽V地点、他の群れは変わらずR地点で採食。VとR地点との離れた距
             離は約200m。幼鳥1羽、時折、群れの方を見ながら立ったり座ったりしながら
             採食を続け、羽繕いもする。6羽が嘴を胸に擦ったり、羽を擦る。最後に片足を
             あげ、片羽を広げるか羽ばたきをし、羽繕いを終了する。
       15:40〜入替り、立替り羽繕いをする個体が多くなる。
       15:57〜群れの27羽が上空へ。今日が初めての新地点Wへ移動する。幼鳥は動かずに
             V地点で採食中。動きたくても体の都合で動けないのかと思う。 
        16:10〜群れが再び、R地点へ舞い戻る。幼鳥は動かず。
        16:15〜辺りが西日でオレンジ色に染まる。相変わらず、車一つが通過しても少々の異
             音が聞こえても、警戒のポーズをとるなどの用心深さは変わらず。
       16:30〜幼鳥1羽、変わらずV地点で採食中。群れの3分の1が座ったままで採食しだす。
             最近、ねぐらへ帰る40分程度前からこの行動を見せる事を確認する。
       16:45〜ほとんどが座ったままで採食をする。今日の群れは、幼鳥を除きいつも一団とな
             っての採食で、バラける事はない。幼鳥1羽、変わらずV地点で採食。
       17:00〜この時間になっても日はまだ暮れず。日が長くなったと思う。2羽が休息、25羽
            が採食。幼鳥変わらずV地点で採食。
       17:10〜幼鳥1羽、V地点から群れ採食地のR地点へと移動。ねぐらへ帰る時間が近付
            いての行動か。
       17:15〜互いに声を掛け合い、その数が多くなった所で、群れがねぐらへと飛び立つ。
            飛び立つ方向は、いつもと同様に目名の静内川方面。これまでと変わらずにほ
            っとする。この事から、ねぐらは、これまでと変わっていない事が推察出来る。

            平成8年12月29日〜平成9年4月25日間の観察記録はありますが、 サイト上での掲載はしておりません。