平成12年(2000)

 
  ●10.07、 9:00〜17:15(快晴・気温20度)
     少し早起きしてオオヒシクイに会いに十勝へ出掛けました。
     まだ、トウモロコシ畑が一部収穫前であるなど、採食環境も万全ではなく、私が見た範囲
     ではいつもの場所では群れが発見できず、群数は全盛期の約3割程度である2000羽前
     後かなという印象でした。
     結果は、今年7月にマコベツコエ湖で付けた標識鳥(K37−K62)の内7羽確認でき、ま
     たハクガン6羽、発信機付きA14なども確認出来きました。
     それにしても十勝平野は広く、いつもながら群れを探すのが大変でしたが、半年ぶりに
     聞くオオヒシクイ特有のビビッという羽音と野太い鳴声は、何とも言えない魅力です。
     9:00〜岩井農場前のトウキビ畑でオオヒシクイ一群200羽の中に、K47とハクガン5
           羽(A3・J2)と別行動のハクガン1羽(A1)を発見。ハクガンはこの地に着いた
           ばかりなのか6羽とも休息(背眠)していることが多い。
    10:00〜三日月沼に群れが次々と集結。おおよそ1000羽。ハクガン6羽も顔をそろえる。
    10:30〜群れが南西方向へと一斉に飛び立つ。その後、豊頃町幌岡地区を中心にを観
           察するも何処にも群れを確認できず。
    14:00〜大沼にも1羽もいない。
    15:00〜三日月沼にも1羽もいない。(午前11時からこの時間まで一羽も発見できず)
    15:40〜もう一度豊頃町と浦幌町を散策し、トイトッキ沼近くの牧草地で500羽を確認。
           A14(発信機付き・アンテナなし)を発見する。重たくはないのであろうが、なん
           となく固形物が首に付いている感じで、取れるものなら取ってあげたい心境。
           ・ハクガン1羽、
           ・Y/W〜A14
           ・R/W〜K37.K54.K57.D91?(首環が古く数字が消えており識別不能)
    16:25〜浦幌大橋近くのトウキビ畑で約1500羽を確認。
           ガンたちに配慮した結果なのか大きなトウキビがそのまま数多く残っているなど、
           収穫方法が荒いため、皆が餌に存分と有りつける様子。ねぐら入り前なので食
           欲は旺盛。観察中、上空をビシビシと羽音を鳴らしながらオオヒシクイの群れが
           次々と飛来し野生の醍醐味を堪能。
           ・Y/W〜A14(発信機)
           ・R/W〜K37.K44.K47.K54.K56.K57.K62
                 M33.
                 J56.
                 X(数字不明)
           ・W/B〜C52(文字が見づらく、識別するのに苦労)
    17:15〜群れが少しづつねぐらへと帰り始める。日没により、静内への帰路に着く。
         
  

  

  
   中央部にハクガンファミリー5羽
    
  ●09.17、16:00〜17:40(曇り・気温22度)
     時間の制約があり、思うような観察は出来ませんでしたが、少し早めの十勝に行ってき
     ました。
     数は1000羽程度はいるという情報もあったのですが、私が確認出来たのはほんの僅か
     で100羽にも満たない数でした。周辺の状況は、餌となるトウモロコシ畑がまだ未収穫で
     でヒシクイたちの餌場となっていないなど、採食環境がまだ不完全な状態という印象。
     また、9月というのに午後5時で22度も気温が上がりビックリ。今回は残念ながら標識
     鳥は未確認。
     16:00〜浦幌町・三日月沼 オオヒシクイ総数79羽。
     16:50〜浦幌町(豊北、養老、愛牛)、豊頃町(幌岡)では夕暮れ時で視界も悪く一羽
           も確認出来ず。大沼は時間的な都合で未確認。   
 
 16:30〜三日月沼、79羽が水面に浮かんでいたが、   ガンの姿は見えなかったが、十勝の秋らしく大陸的というか
      やがて北西方向へと飛び去る            壮大な夕陽がせめてもの救い