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昨年度大会で優勝旗返還をする札幌龍谷学園、左から佐々木、伊藤、高塚、谷岡、この最強メンバーが札幌龍谷学園の歴史を毎年刻んだ
今大会は端的に表現すると、新旧の入れ替えが特徴的な大会で、昨年度の国民体育大会優勝校・広島女子商
(広島県)、上位の常連・文大杉並(東京都)、高田商業(奈良県)などの常連校が姿を消し、代わりに麹町学園
(東京都)、京都文教(京都府)、大館桂(秋田)、慶進(山口県)、泰野(神奈川県)、成東(千葉県)、花巻南(岩
手県)といった新顔が目立つ大会となった。近年、これ程入れ替わりが激しい大会もなかっただろう。
さて、札幌龍谷学園にとっては久々にドローに恵まれ順調にいけばベスト8は固いと予想される。先ず、シード校
である健大高崎、淀之水高校、信愛女短大付、就実高校とは組み合わせ上では最大限に離れ、特に2強と予想
される信愛女短大付、就実高校が幸いにも反対の山に入ったことは幸運だった。
札幌龍谷学園の予想から入ると、二回戦、三回戦は問題がないと思われるが、万一ここまでで取りこぼすようで
は残念と言うしかないが、それが実力ということだろう。最初の難敵は大阪の名門、淀之水高校(大阪府)。メン
バーも昨年レギュラーの内、頭本、吉永、野村、杉田と実績のある四人が残っているのが不気味で昨年の国民
体育大会では準優勝。春の選抜も優勝した就実高校と準々決勝で当たり早めに姿を消したが、関西の伝統校ら
しく粘り強く、相手にとって嫌らしいテニスをする手ごわいチームで、今回、目が話せない。
次に当たるとすれば、昨年の優勝校で紛れもなく今大会も優勝候補の一角である健大高崎(群馬県)。 もし、札
幌龍谷学園がここまで勝ち進めることが出来れば今年のチーム力からすれば大健闘と言えるだろう。
昨年はドローにも恵まれ、あれよあれよ言うまに優勝したが、エース澤辺を中心にチームが良くまとまり、団体戦
向きのチームカラーが特徴。今年は澤辺、掛畑、古宮、中尾、上代といった主力が卒業したが、きっちりとしたテ
ニスをする前衛・刀祢が残り伊藤と組んでエースペアとなっている。
また、昨年度全国中学校ソフトテニス大会三位の古宮妹がジュニアナショナルメンバーの宮下との二番手ペア。
そして澤辺妹・山本とキャリアがある二年生選手がおり、計三ペアを形成している。春の選抜でも準決勝で就実
高校とぶつかり大接戦を演じた実力チームで、6月初旬に開催された関東高等学校大会でも団体四連覇を達成。
また、個人戦では一年生ペアの古宮・宮下が何とエース刀祢・伊藤を敗って優勝。更に個人戦ベスト8に健大高
崎ペアが5本も入るといった圧倒的層の厚さを誇っている。死角があるとすれば、追われる身、そして二連覇、更
にこれらがミックスされたインターハイ特有の重圧か。
札幌龍谷学園も昨年の大会でも個人戦ベスト8に谷岡・渡辺、佐々木・高塚と二ペアが入り、平成14年度、平
成15年度とインターハイ連続V2達成など、史上最強と言われた昨年までのメンバーと比較するのは無理であ
るが、エース佐々木を中心に若いチームなので、伝統の力と勢いに乗り、晴れの舞台での大暴れを期待したい
ところ。
以下、毎年恒例、【独断と偏見】 に満ちた主なチームの戦力を分析、予想する。
○就 実(岡山県)
春の選抜2連覇、先のハイスクールジャパンカップでも大将、杉本・大庭が優勝するなど、他の福田・岩田、
福田・原田も、元全国中学校ソフトテニス大会チャンピョンなど実績、実力共に申し分なく、ジュニアナショナル
チームメンバーを四人揃え、三本そろった現在のチーム力は頭一つ抜けている。更に、今年の国民体育大会
が岡山で開催されるため相当に強化を積んでいるとみられ、チーム力もアップ、誰が予想しても優勝候補ナン
バー1となるだろう。
しかし、スター集団チームの特徴なのか、好不調の波が大きいところがあり、油断をするようだと前半戦で姿
を消す大波乱も有り得るが、このプレッシャーの中で勝ち抜いてこそ、真の高等学校チャンピョンであろうし、
その実力も兼ね備えているチーム。是非、力ずくでチャンピョンフラッグをもぎ取って欲しいものである。
○信愛女短大付(和歌山県)
春の選抜、準優勝。インターハイも昨年はベスト8、一昨年は準優勝と常に上位にいながら、ここ数年は後一
歩で王者となれない信愛女短大付ではあるが、打倒、就実高校の一番手であることは間違いないだろう。エー
ス吉井は卒業したものの、元全国中学校ソフトテニス大会チャンピョン中川をはじめ、経験のある渡、小林・佐
藤、中村・菊川をはじめ、選手層が厚く経験豊な選手が揃っており、得意の基本に忠実なきっちりとしたテニス
は問題がないので、後は選手の気力かとも思えるが、案外とここら辺りで優勝してしまうかもしれない。その理
由はあえて伏すが、総合的な分析をするとそんな匂いを感じる。
○鹿児島南(鹿児島県)
春の選抜で広島女子商をやぶり台風の目ともなったが、先般開催のハイスクールジャパンカップでも、エース
の山口・新宅が三位入賞を果たすなど着実に力を付けている。準々決勝で和歌山の雄、信愛女短大付に一泡
ふかすようだと一気に勝ち進む力がある。今大会のダークホース的存在といって良いだろう。
○長岡商(新潟県)
ここ数年、確実に個々のレベルアップに成功し、春の選抜でも準々決勝で信愛女短大付には敗れたものの、
着実な戦跡を残し侮れないチーム力を誇る。三回戦で北海道の雄、札幌龍谷学園とガチンコするが、ここを勝
ち上がれば昨年の国民体育大会での淀之水高校のように札幌龍谷学園を負かして一気に波に乗り準優勝し
た例のように大活躍の可能性もある。ここも決して侮れなく、勝つとしても大接戦となるだろう。
○木 本(三重県)
昨年からのレギュラーで大将でもある柳田・久保に実績のある榎本など、レベルの高い選手が多くしかも昨年
までの戦力がそのまま残っており、大躍進の可能性がある。しかし、順当に行けば準々決勝で健大高崎と当た
る。この戦いで、そつがなくまとまりの良い健大高崎相手にどのように食い下がるかが見もの。
○鈴峯女子(広島県)
激戦区、広島県であの広島女子商を負かして代表となったので力はあるが、今回は運命のいたずらか不運
にも二回戦で信愛女短大付とぶつかってしまった。しかし、ここを突破すれば一気に大躍進も期待できる。
○今治北(愛媛県)
春の選抜は松山商業に苦杯したが今大会では上がってきた。しかし、ここも二回戦で就実高校と当たる不運。
昨年までのチーム力もなく、相手が就実高校では苦戦は必死。
○上 尾(埼玉県)
昨年チームの大黒柱、上原・工藤、そして河原・田岡のインターハイ一位、二位ペアが卒業し個人戦8に入っ
た待井・大森が残っているものの昨年までの勢いがないように思える。しかし、昨年度の全国中学校ソフトテニ
ス大会個人戦チャンピョンの鈴木が加入。更に五ノ井・高木とで三ペアを形成しているが、三回戦で当たる淀之
水高校では勝ち上がるはきついだろう。
○奈良育英(奈良県)
昨年の準優勝チームも個人戦でベスト4に入るなど大黒柱であった屋地・薮内、林・中川の強力な二ペアが
卒業、佐藤・池島は残っているものの今年の選抜奈良県予選では名門・高田商業に敗退するなど、昨年までと
比較し戦力ダウンは必至で今大会での大きな活躍は難しいと予想される。
(平成17年7月10日記/11日追記)
※お断り〜総括・予想共、多少辛口の表記に他意はありません
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