中学生からシニアまで選抜された選手が出場し北海道一を決める北海道ソフトテニス界、
春の恒例イベント北海道春季選抜大会一般女子の部が、5月30日、当初予定されていた江
別市の野幌運動公園テニスコートが、一般男子出場者が予定を大幅に上回ったため急遽、
浅井学園大学テニスコートに会場を変更して開催された。
この内、一般女子は北広島東部中学校から4チームをはじめ、道内各高校、大学、クラブ
を主体とした一般などから合計39チームが参加、ベスト4は札幌龍谷学園高校が3チーム、
社会人が1チームとなった。
準決勝第一試合、谷岡・渡辺(札幌龍谷学園)対中川・畑岡(龍谷クラブ)戦は第一シード
谷岡ペアが昨年に引き続この大会、二連覇を目指したもののファイナルゲームにもつれ込む
接戦となり、最後は、中川ペアが龍谷の先輩の意地を見せ勝利。
続く準決勝第二試合は佐々木・高塚(札幌龍谷学園)対伊藤・谷本(札幌龍谷学園)の同校
対決となったが、相変わらず第3ゲームが11-9、第5ゲームが10-8のスコアが示すようにこの
対決はいつもと同じように壮絶なゲームとなったが、ゲームカウント4−2で佐々木ペアが勝ち
上がった。
決勝戦は中川・畑岡対佐々木・高塚の龍谷新旧対決となった。中川、佐々木の見応えある
後衛同士のハードヒッターの打ち合いが見ものであったが、佐々木ペアが第1ゲーム、第2ゲ
ームをとり優位に試合を進めていた矢先、第3ゲームで札幌龍谷学園の前衛・高塚がボール
を追って審判台に激突、右足を強打し負傷。結局、試合続行が不可能となり棄権となって、中
川・畑岡ペアの初優勝となった。
試合展開は佐々木・高塚が内容でも圧倒的にリード、このまま行くと思われていただけに残
念なアクシデントであったが、幸い高塚の負傷は数日で練習が再開できる軽症であったのが
不幸中の幸いであった。
優勝した中川・畑岡ペア(龍谷クラブ)、後衛・中川の安定したストロークと強打が光った
選手宣誓は昨年の覇者、谷岡・渡辺
旭川北都商業北出、林の顔も見える
とわの森三愛も勢ぞろい
懐かしい札幌龍谷学園高校OB、岩筋、岩瀬、渡辺
北広島東部中、そして札幌龍谷学園高校
<準々決勝>
谷岡・渡辺 (龍谷学園高校) C - 0 渡辺・笹村(浅井学園)
中川・畑岡 (龍谷クラブ) C - 2 名和・小沼(龍谷学園高校)
伊藤・谷本 (龍谷学園高校) C - 2 森 ・斉藤(啓明・三省)
佐々木・高塚(龍谷学園高校) C - 0 柴瀬・井上(音更・函館)
<準決勝>
中川・畑岡(龍谷クラブ) C - 3 谷岡・渡辺 (龍谷学園高校)
E − 4
6 − G
1 − C
D − 3
1 − C
F − 5
F − 3
ストロークにいつもの冴えがない谷岡。しかし、調子が悪く負ける時もある
この試合、珍しく凡ミスが目立った渡辺。でも、今度は頑張ろう
この試合のポイントは第六ゲーム。谷岡ペアがD−4からマッチをとるが、自分たちのミスでD−D
となり、結局はこのゲームをF−5で失いファイナルへと繋がってしまった。
第一ゲーム、いきなり0−Bとなり嫌な展開、しかし、追いつきB−Bとなるがこの日は何故かミスが
多く最後は4−E。第二ゲームも接戦となるが取り、第三ゲームはリターンエースを取るなど一方的に
押すが、第四ゲームを落とすなどリズムに乗れないままズルズルゲームが進んだ。
この試合の相手後衛・中川はサウスポーからの安定したストロークが好調で、谷岡とも真っ向打ち合
い、けして引けを取らない出来き。谷岡の調子も良くはなく、第七ゲームも最後は渡辺がミスしてあっさり
と負け。最後はミスの少ない中川ペアが決勝戦へとコマを進めた。
佐々木・高塚(龍谷学園高校) C - 2 伊藤・谷本(龍谷学園高校)
C − 0
2 − C
J − 9
1 − C
I − 8
C − 2
手前が佐々木・高塚、向こうが伊藤・谷本。このペアの数々の名勝負は間違いなく後世に語り継がれるだろう
龍谷学園高校同士対決となった準決勝第二試合は、お互いに手の内を知り尽くした相手でやりずら
そう。しかし、試合が始まるとそんな心配も何のその。後衛、伊藤がストロークを打つ度に気合の声を発
すれば佐々木も負けずに声を出すといった気合がぶつかったガチンコ勝負。
どちらが勝ってもおかしくない好試合。しかし、今、札幌龍谷学園で最も安定した前衛である高塚の堅
実な前衛プレーに一日の長があり、佐々木・高塚ペアが追いすがる伊藤・谷本を退けた。
しかし、谷本も試合の度に進化しており、そのプレーは一段と成長の跡を見せ、今後の活躍が楽しみで
ある。