女子個人戦

 
優勝した谷岡・渡辺は二連覇、谷岡は大会史上初の三連覇



●準々決勝
 ○谷岡・渡辺(札幌龍谷)   C−1  佐々木・木多(札幌龍谷)

 ○名和・小沼(札幌龍谷)   C−1  近藤・三宅(札幌龍谷)  

 ○伊藤・谷本(札幌龍谷)   C−1  日下・北出(旭川北都商業) 

 ○佐々木・高塚(札幌龍谷) C−0  菊地・武田(旭川北都商業)  
  (※ベスト8はインターハイ出場)


●準決勝>
 ○谷岡・渡辺(札幌龍谷)    C−1   名和・小沼(札幌龍谷)
                   4−1
                    4−2
                    4−1
                   4−1

 ○佐々木・高塚(札幌龍谷)  C−1   伊藤・谷本(札幌龍谷) 
                   4−1
                   4−1
                    2−4
                   4−2
                   5−3

●決 勝

 ○谷岡・渡辺(札幌龍谷)    C−1   佐々木・高塚(札幌龍谷)
                    4−2
                     
1−4
                    4−0
                    4−1
                    4−1


  団体戦での佐々木・高塚は絶好調で、谷岡・渡辺は今ひとつの出来であった。
 取り分け谷岡は、決勝戦でゲームカウント2−3で突然、過呼吸になり、試合は
 一時、中断される始末で、その後は本人の気力で何とか勝ったものの、ピリッと
 しない試合内容であった。

  個人戦に入っても佐々木・高塚はコンピネーションもよく、強いという印象で、
 高塚の試合前のコメント「谷岡の三連覇は絶対阻止する」のごとく、このままの
 勢いで佐々木・高塚の圧勝かと思われた。

   事実、第一ゲームは谷岡ペアが取ったが、第二ゲーム、佐々木ペアが簡単に
 取り、そんな雰囲気もあったが、第三ゲームに入ると渡辺の動きが素晴らしく、
 ボレー、スマッシュ、ポーチボレーが立て続けに決まりだし、その姿からはオーラ
 が出る程の存在感を示しだした。

   そうなってくると、谷岡と渡辺間に絶妙のリズムと呼吸が生まれ、全く手がつけ
 られない状態。佐々木は谷岡のベースライン際の厳しいボールや打つ度にポイン
 ト良く渡辺にそのコースを読まれ、結局、どこに打てばよいのかそのコースもなく
 なってくる。

   そして、高塚も手が出せるボールもなく、あっという間にゲームはマッチポイント
 に。結局、最後も渡辺が見事にボレーを決めゲームはフィニッシュ。
  気合、集中力、抜群のコンビネーション。特に渡辺は一昨年の高田商業とのイ
 ンターハイ決勝戦を彷彿させる完璧の出来で、これまで私が見た試合の中で、文
 句なしのベスト3に入るナイスゲームと同時に、負けたとは言え、佐々木・高塚だ
 からこそ出来るレベルの高い、リズム感があり内容の濃い、引き締まった素晴ら
 しいゲームとなった。

  春の選抜以来、ピリッとしなかった谷岡・渡辺もこの試合で完全復活。10日後
 に控えているハイスクールジャパンカップ、そして本番の高校総体が待ち遠しい、
 久々に見せたジュニアナショナルコンビの谷岡、渡辺であった。
  (ゲーム途中から観戦のためスコア不明)


 
後衛・谷岡は近くの神社に願をかける程、団体戦勝利と三連覇に拘った(左から高塚、谷岡、渡辺、佐々木)


 気迫と集中力でスーパープレーの連続、渡辺(右)


 さあ、どこから攻める?、作戦を練る高塚(手前左)、佐々木


 落ち着いたミスのないプレーでゲームを組み立てる谷岡


 ゲームセットで谷岡に駆け寄る渡辺。放心状態?の佐々木


 戦い済んで、ほっと一息の渡辺と谷岡。胸を過ぎるものは分からないが、二人の雰囲気が良く出ているショット





インターハイ出場選手紹介
        おめでとう

 ○谷岡布美・渡辺晶子(札幌龍谷3年)  ○佐々木舞・高塚みなみ(札幌龍谷2年・3年)  ○伊藤みゆ紀・谷本麻衣子(札幌龍谷3年)  ○名和 泉・小沼奈都恵(札幌龍谷3年)  ○近藤珠季・三宅英理子(札幌龍谷3年)  ○佐々木佳苗・木多智美(札幌龍谷1年)  ○日下万理江・北出匡恵(旭川北都商3年)  ○菊地恵梨子・武田夏季(旭川北都商1年)