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第二試合の藤田・高塚さやかが勝った瞬間、喜ぶ1〜2年生。号泣する渡辺(左下)、泣きながらそして飛び跳ねながら手をたたく谷岡
抱き合う伊藤と高塚みなみ、笑顔で手をたたく佐々木、飛び跳ね続ける谷岡、そして豪快に?泣き続ける渡辺
藤田・高塚を迎えに行く態勢に入ろうとする1〜2年生、一人泣きながらチームの後を追う渡辺
しかし、まだ泣き続ける渡辺と、つられて泣き始めた谷岡で歩みはストップ。一人困惑する藤堂監督
仕方なく、藤田・高塚にこっちへ来いと手招きする藤堂監督
感動の輪は広がり続け、今度は伊藤も泣き始めてしまった
相変わらずに号泣する渡辺、抱き合って泣く谷岡と伊藤、それを見つめる佐々木、高塚、小沼。泣きたいところをぐっと堪える藤堂監督
ようやく8人が揃ったが、まだ泣き続ける渡辺、
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応援席へと歩き出す選手たち。藤田が谷岡の肩に手を回す
キャプテン藤田と抱き合う2年生キャプテン谷岡
藤堂監督と諏訪コーチがガッチリと握手。応援の生徒、父兄に迎えられる選手。そして、また、泣き始めてしまった渡辺
谷岡も泣きながら近藤と握手、明るく笑い続ける佐々木、泣き続ける藤田を支える伊藤、高塚さやかも思わず涙
第1部の「藤田・高塚も勝った」の写真には、一つのことが象徴されている。
というのも、この和歌山信愛女短大付高等学校との決勝戦は、前記のとおり三面同
時スタートの試合展開となった。
流れ的には、先ず第1ゲームの谷岡・渡辺(2年生ペア)が勝ち、その10秒後には第
3ゲームの佐々木・高塚みなみ(1年生・2年生)が勝利した。要するにこの時点で決
勝戦のスコアは2−0。悪くても2−1で札幌龍谷学園高校の優勝は決定している。
しかし、この状況で、藤堂監督の横に座っていた谷岡・渡辺が成し遂げた達成感から
か、しきりに涙ぐんではいたものの、選手の大きなリアクションはくなく、試合が続いて
いる先輩の藤田・高塚さやか(3年生ペア)の試合を心配そうに見つめていた。
そして、藤田・高塚が4−2で勝利した瞬間、1〜2年生は、渡辺の号泣に代表される
ように、ここで初めてリアクションを起こし、弾けるように皆のそれぞれの感動した動き
となって現れ始めた。
つまり、このチームにとって勝利とは、自分が勝ったことではなく、チームの全員が勝
つことに価値観があるのであって、チームメイトを想う熱いハートとフォア・ザ・チーム
の精神があったからこそ、大試合で選手が持っている力量を十二分に発揮できたと
想う。
毎日の猛練習、そして決勝戦の出場メンバー6人中、5人が静内第三中学校卒という
小学生時代から全日本小学生ソフトテニス選手権大会、全国中学校ソフトテニス大会
などの全国大会を戦ってきたチームメイトとして、気心が知れた仲間意識、想いは他
のチームにはない選手同士の絆があった。
例えば、谷岡はインターハイが始まる二週間前の7月27日、釧路市で挙行された従
姉妹の結婚式に出ていない。6人いる従姉妹の初めての婚礼には当然のことながら
出席をしたかった筈であるが、この日もいつもどうり練習に参加し結婚式は欠席した。
勿論、出席できる状況ではないのは本人が一番良く知っている。
更に、あるレギュラー前衛選手も、選手が本州へと旅立つ前日の8月3日まで入院を
しており、医者にも当分の間は運動を控えるよう固く念を押され、とても試合には出
れないだろうと皆が思っていたが、本人の皆と一緒に試合に出たいという精神力、そ
して両親の懸命の想いが全てを上回ったのだろう。大会中、それまでの症状が嘘の
ように回復、フル出場を果たしたばかりではなく、貴重な中堅選手としての役割で優
勝に大きく貢献した。
幾多の試練や困難を、誰が何をということではなく、「皆が日本一になるのだ!」という
それぞれの想いで一つにまとまったチームワークがあったからこそ、今回のV2という
偉業とご褒美に繋がったと私は信じている。![]()