越冬8シーズン観察データ〜2

 
1月31日の続き


 ○2月1日(土) 曇り 1019hpa  
                12:00〜これまでの採食地を探しまわるも群れを確認できず。
                13:00〜これまでの採食地を探しまわるも群れを確認できず。
                14:00〜これまでの採食地を探しまわるも群れを確認できず。一体、どこへ移動したのだろうか?。
 ○2月2日(日) 晴れ 1021hpa  
                朝から久々の好天に恵まれる。一日、これまでの採食地を探し回るも群れ確認には至らず。しかし、13:44、第三
                中学校上空を市街地方向より日高山脈方向へと飛び去るマガン群れを確認。採食地は判明しないものの群れ自
                体を確認出来て一安心。しかし、採食を何処に求め移動したのか?。そして、どんな理由で採食場所を変えてしまっ
                たのか?。残念なことに見当がつかないのが悔しい…。    
 ○2月4日(火) 晴れ 1018hpa  
                夕べから静内町としては、というよりこの時期、大変珍しい約15cmの降雪で、折角、溶けた雪が再び辺り一面雪
                野原に変わる。これでまた、採食環境が悪化すると思うとがっくり。更に今日一日、探すがマガン群れはどこにも見
                当たらずで、こちらもがっくり。  
 ○2月5日(水) 晴れ 1017hpa  
                午後より群れを探し歩き、五日ぶりに群れを発見。従来の採食地A・B・C地区とは近くではないが、おおよそ同じ
                区域といってよい場所。15:30〜17:00までそこの場所(E地区)で採食。ほっと一安心。    
 ○2月6日(木) 晴れ 1021hpa  
                今朝は強い寒気と晴天で地表の熱が奪われる放射冷却現象により全道的に冷え、占冠村では−31.1度と今季最
                低気温を記録。静内町でも−10度を記録する。
                 6:12〜ねぐらを飛び出す群れを確認。C地区よりE地区に移動し採食。
                12:00〜E地区で採食するマガン群れをこの時間まで確認。   

 ○2月8日(土) 晴れ 1023hpa  
                昨日に引き続き、好天で流石に2月ともなれば、陽射しの強さが違いこれまでよりは暖かな印象を受ける。

                14:00〜E地区で採食する群れを確認。よく見るとA、B、C地区より融雪している場所が多く、ここを採食場所にし
                      た理由が分かる。時折、水溜りの水を飲みながらのどかな採食を続ける。
                15:30〜この時間までE地区での採食を確認。現場を離れる。

 ○2月9日(日) 曇り  1020hpa  
                暖かな一日で周辺の積雪もかなり解け始める。今日は今シーズン採食地であるA、B、C、D、E地区とは違うF地区
                で採食する群れを確認、二月に入り、群れ行動がそろそろ活発になってくる前兆と思われる。今後、群れ観察をする
                には行動範囲が広くなり、一箇所に落ちつかなるのでその意味では多少、大変ではあるが、これも例年のパターン
                であるのでいかしたたがない。それでも午後からはF地区から移動しなかったので観察は楽であった。なお、個体数
                は何度数えても100羽前後であつたが、シーズン前半のこともあり、確定と言う意味では自信はない。
                また、今日は御園地区で有害特別駆除が行われ、シカが標的となったようで観察中も銃声がこだましていて、何処
                から弾頭が飛んでくるのか分からないので怖いと言うこともあったが、何より不快感のある嫌な気分の一日であった。
                何でも50頭の群れが確認されたそうで、この中の何頭が犠牲になったのであろうか。有害駆除とはいえ気分が良く
                ない、複雑な心境である。
                ※この日の個体数は、プロミナーを使っての確認では100羽前後であったが、間違いなく成鳥と確認できたのは58
                  羽であった。印象としては幼鳥より成鳥の方が多いという印象はシーズン当初から変わらない。

                12:00〜A、B、C、E地区を見回るが群れを確認出来ず。
                14:25〜午後より今までの越冬地をこの時間になりようやく群れをF地区で確認する。このあたりは休耕田である
                       が融雪がかなり進んでおり、採食するには周辺が開け見通しがよい絶好のポイントである。 
                15:30〜移動しながら採食を続ける。それにしても今年のマガンは、牧草が11月、12月になっても青いものがまだ
                       残っていたため、採食条件がよく丸々と太っており、その証拠にシーズンを通じて糞の色が緑色である。
                       この時間になっても気温がプラスの8度と今日は暖かな一日である。 
                15:50〜盛んに群れ同士で鳴き交わすことが多くなってきた。群れが一列になり採食しているが端と端にはそれぞ
                       れリーダーがいつも見張り役を行っている。
                16:00〜この時間までF地区で採食する群れを確認する。
 ○2月10日(月) 晴れ  1022hpa  
                静内町内でマガン群れを確認できず。
 ○2月11日(火) 曇り  1017hpa  102羽 (鵡川町)
                静内町は暖かな一日。朝から周辺を探し歩くもマガン群れは確認できずにいたところ、鵡川町でマガン群れを確認し
                たとの情報が入り午後から鵡川町に出向きマガン約100羽を確認する。
                例年、この時期になると気温上昇し、群行動が活発化となり鵡川町と静内町間の往来が確認されていることから、
                昨日から静内町内で確認できないということは鵡川町での採食する可能性が高いと推測していたが、予想通りの行
                動となった。
                また、静内町での採食物は牧草であったが、今日の観察時間内では落穂等の米系統ではなく、水田の休耕田及び
                畦道の雑草で、採食物には変化がない。
                ※個体数については、目測ではマックス99羽であったが、撮影した写真からカウントした結果、この日はマックス102
                  羽と断定。
                10:30〜鵡川町でマガン群れを確認。
                14:25〜水田で雑草を食するマガン群れを確認。個体数は100羽前後であることから静内町で越冬している群れと
                       群れ数が同じであるのでほぼ断定できる。
                14:35〜水田で採食するが、カラスが群れに近づき、度々上空へと舞い上がる。
                14:40〜この時間帯も上空へと上がったり、地上に降りたり一定の範囲内での移動を繰り返す。
                15:00〜この時間帯になり、カラスもいなくなりようやく群が落ち着いて採食を行う。静内町よりも風が強く、結構は
                       肌寒く感じる。気温−2度。
                16:58〜この時間まで鵡川町で確認。今日のねぐらは鵡川町、静内町或いは他の場所なのか、不明。

                 
                 僅かな融雪場所を見つけ青草を採食

                  
                    
 寒風の中、タッチandゴー(飛んでは降り)を繰り返す群れ
                   
                
                 
個体数が静内町での越冬組とほぼ同様なので同一群れと断定

○2月12日(水) 曇り  1013hpa  98羽(鵡川町/目測)
                静内町では、日の出より日没まで群れを確認できず。対して鵡川町では7時53分〜15時35分までマガン群れ
                を確認。言えることは10日、11日共、ねぐらは静内川ではないということであるが、肝心のねぐらは不明。
                ここ数日間、群れの採食地共、静内町から鵡川町へと移動しているが、もう一、二度は静内町へと帰ってくる気が
                するが…どうだろうか。

 ○2月13日(木) 曇り  1017hpa  100羽(目測)
                早朝より、鵡川町と静内町の両町で観察するも、結果的には一日通して鵡川町ではマガン群れを観察できず。
                対し静内町では、午前9時25分、マガン群れをC地点とE地点の中間点で確認。予想通り、鵡川町から静内町へ
                と帰還し安堵する。後、10日間程度は静内町で生息すると推測されるが、確率的に高いと思われる。
                17:42〜静内川にねぐら入りとなる。シーズン当初と比較しねぐら入りの時刻が随分と遅くなったことに気がつく。
 ○2月14日(金) 曇り  1013hpa  
                 6:05〜ねぐらから飛び立つマガン群れを確認。
                 6:21〜C地区で採食する群れを確認。 
                12:00〜この時間までE地区で採食する群れを確認。当分は静内町で採食するものと思われるが、何度かまた、
                      鵡川町へと移動する確立も高い。
 ○2月15日(土) 晴れ  1018hpa  97羽(目測、内、A66羽以上)
                暫くぶりに天候が回復、青空が広がる。いつもより活発な採食光景が見られた。
                ※今日の一考察
                 ○群れ中、成鳥の個体数は最低で66羽以上をカウント。群れが100羽として約七割は成鳥。
                 ○この時期特有の一箇所に落ち着かなく採食をする。しかし、高度はまだ、低くまだ、暫くは静内町での採食活
                   動を続けると思われる。
                 ○群れの飛行隊列が団子状から横一列に編成されての飛行となる。
                 ○例年と比較し、マガン群れが丸々と太っており、この時期も採食条件が良いということを裏づけしている。
                 ○いつも、群れ左端にリーダーが位置し。辺りを警戒しており、今日もその行動が見られた。
                 ○キタキツネが採食近くを横断するが、マガン、キタキツネの双方がお互いに興味を示さず。
                 ○採食中も、頻繁に相手の尻を突くなど、いざこざが絶えず、個々のテンションも高い。
                 ○今日の採食を観察していると、草を食するというより、強引に引きちぎるという感じでの採食活動に変わってい
                   る。また、食するスピード感も増している。

                15:05〜E地区で二つの群れとなり採食している群れを確認。この時間の気温+2度。晴れてはいるが、風が強く
                      体感温度は寒く感じる。
                15:10〜キタキツネが採食近くを横断するが、マガンは警戒する気配もなく、キタキツネもマガンには全く興味を示
                       さず。この光景は他の採食地でも見られたもので、採食地が変わっても状況は変わらず。
                15:15〜突然、二つの集団の内、一つが上空へ飛び出し、それにつられて残りの群れも追うに上空へ。西方向へ
                       飛び去り、視界から消える。
                15:20〜採食地跡で糞を調べるが、緑色で変化なし。また、前回、一月調査時と比較し糞の大きさは例年並みの
                       通常サイズに戻っていた。
                15:40〜多分、移動先はF地区ではないかと来て見ると予想通り、F地区で採食する群れを発見。休耕田の雑草
                       を盛んに食している。
                16:10〜群れ中、成鳥の数をカウントすると確認できたもので66羽。しかし、数え切れない個体もあるため、この
                       数以上であることは間違いない。
                16:15〜いつものような、群れ左端にリーダー役の成長1羽が暇なし周囲を警戒。
                16:21〜この時間まで、今日はまだ群れ通しの鳴き交わしがない。盛んに採食に専念。採食といっても草を強引に
                      引きちぎって食するという状況で、嘴の使い方は豪快そのもの。
                16:24〜シャッターの音で群れが上空へ。しかし、すぐ舞い降りる。
                16:25〜群れが南へ歩いて移動し、G地区採食場所を変える。この場所での採食行動は何振りであろうか。
                16:43〜この時間までG地区で採食する群れを確認。今日は恐らく日没までここで採食すると思われる。この時間
                       の気温+5度。

 ○2月16日(日) 晴れ 1013hpa  102羽(目測)
                二月中旬となり正午現在2度と気温も上昇。群れは昨日と同様にF地区より市街地よりの旧Q地点で採食する。今
                日は、アップダウンの少ない水田の畦道でのカウントのため、100羽以上がプロミナーで確認可能となる。

                11:20〜A・B・C・D・E・F地区を確認するも群れは見当たらず。
                11:35〜柏台方向から群れが飛来しF地区に着地、採食を開始する。
                12:10〜積雪が少なく採食条件が良いF地区ではなく、隣の旧Q地点の水田畦を一列になり採食。昨日もそうで
                       あるが、飛ばずに地上をヨチヨチと歩きながら採食地を移動する。 
                13:30〜突然、上空へと舞い上がり、柏台方向へと飛び立つ。
                13:35〜F地区に着地。採食を開始する。
                14:20〜再び、この時期特有の飛翔のため上空へ。
                14:30〜F地区に着地。採食を開始。
                16:40〜この時間までF地区で群れを確認。

 ○2月17日(月) 晴れ 1020hpa  95羽(目測)
                まだ早いのだろうが春一番のような強風で気温が低く寒い一日。

                14:15〜今日は、F地区のビニールハウス近くで採食。相変わらずに豪快な食べっぷりで牧草を食する。
                14:30〜カラスが集団で近寄ってきて、悪さをするが、その内、カラスの方でいなくなる。
                17:01〜ビニールハウスぎりぎりの低い高度で上空へと上がり、一度、市街地方向へと飛行し、途中からコース
                      を変更し静内川方向へと飛び去る。高度は低いものの一列に隊列を組んでの飛行は、12月、1月、そし
                      て2月上旬には見られなかった現象。いつもながらの日本人の心の原風景、ガン特有の雁行は見事で
                      あり、これがあるから厳しく、辛い?観察も可能となる。
 ○2月18日(火) 晴れ 1021hpa  
                移動時期が近づいてきたため、日が暮れても従来のようにすぐにはねぐらへとは飛び立たずに、遅くの時間まで
                目いっぱいに
牧草などを食する行動が目立つ。                
                11:30〜F地区で採食する群れを確認。
                11:58〜突然、群れが飛び出し、静内川方向へと飛んで行き見失う。
                15:00〜F地区で採食する群れを確認。
                17:33〜日が暮れて辺りはかなり暗くなっているが、採食を続けていたが、この時刻にねぐらへと飛び立つ。
 ○2月19日(水) 晴れ 1020hpa  
                今日一日も、群れが上空を舞う時間が多く、市街地上空を何度も編隊飛行をする。

                 9:58〜今日は、F地区の道路沿いで採食。
                12:15〜群れが、上空へと飛び立つ。
                13:30〜静内高校上空を太平洋方向へと群れが編隊を組み飛行するのを目撃。
                14:15〜F地区に舞い戻り採食を開始。
                14:22〜再び、群れが上空へと舞い上がり、周辺上空を旋回する。
                14:35〜群れが上空へと舞い上がり、周辺上空を旋回する。
                14:52〜群れが上空へと舞い上がり、周辺上空を旋回する。
                17:32〜この時間までF地区で食欲旺盛に採食していたが、ねぐら方向へと飛び立つ。残念ではあるが、静内町
                      で確認できるのも、後、数日程度と予測される。
 ○2月20日(木) 雪 1022hpa  
                お昼近くから静内町では季節外れの降雪となり、午後まで降り続け辺り一面雪景色。仕事が多忙を極め、また、
                静内雁を保護する会員も都合があり、残念ながら本日の観察データはな
 ○2月21日(金) 晴れ 1021hpa  約100羽(目測)
                12:05〜ここ数日の採食場所であるF地区で採食。
                17:35〜この時間まで、F地区で突っつきあったり繁盛に飛び立つなど、落ち着きのない行動を交えての採食活
                      動を観察。
                17:36〜群れが一斉にねぐらへと飛び立つ。

 ○2月22日(土) 晴れ 1017hpa  約 95羽(目測)
                今日は天候も良く、静内町でのマガン越冬組がそろそろ鵡川町へと移動するかと思われたが、移動はなく、日没後、
                静内川のねぐらへと移動する。また、鵡川町へも足を運びマガン群れ約1,300羽とマガンより一回り大きいオオハク
                ガン一羽を確認する。
                10:05〜F地区での採食を確認。

                13:20〜F地区で採食する群れをを確認。
                14:22〜鵡川町宮戸で、約300羽程度のマガン群れとマガンより身体が一回り大きいオオハクガン一羽を確認。
                       これらは静内町での越冬組とは違う本州からの移動組で、水田や畑で盛んに旺盛な食欲をみせる。
                15:00〜鵡川町田浦で約1000羽程度のマガン群れを確認。半年ぶりのマガンが乱舞する懐かしい光景をみる。
                16:20〜この時間まで、鵡川町でマガンを観察、静内町へと向かう。
                17:15〜F地区での採食する群れを確認。
                17:32〜群れ半分後方が前へと歩いて移動する。全羽が一斉に首を立てこのまま、ねぐらへと飛び立つとかと思
                       われたが、再び採食を開始。

                17:34〜この時間までF地区での採食を確認するが、ねぐらへの静内川方向へと飛び立つ。いつもより高度を上げ
                       てはいるが、暗いのと背景が同色であるため、いつものように10秒程度の経過時間で群れをlostする。

 ○2月23日(日) 晴れ 1017hpa  約 90羽+10羽(目測)
                今日は天候・視界等も良く、他地域へ移動をするのであれば絶好のコンディションと思われるが予想に反し、静内町
                での採食を続ける。繁盛に飛翔と着地行動を繰り返し、採食活動も一段と活発化はしているものの、飛翔高度がまだ、
                従来と変わらずに低いこと、飛翔時間が短いことなどから、他地域への移動にはまだ暫く日数を要するような印象を
                受けた。
                <本日現在の特徴>
                ○目測ではあるが群数が約90羽となる。
                ○地上を一列になり、もたもたと歩きながら採食場所を移動する。
                ○採食中、必ずどこかで小競り合いがある。嘴で尻尾や腹を突っつく。オオヒシクイ同様に互いに首を前にせり出し、
                  威嚇するなどの行動が目立つ。
                ○数分に一度は数羽が数メートル程度に飛翔しすぐに着地する。
                ○ねぐらからの飛び立ちは、二つに分かれて飛翔するが、結局は早い時間に採食地で合流する。
                ○採食行動はいつもより活発化となる。
                ○今日は、採食中も盛んに群れ通しで鳴き交わしが見られた。
                ○群れ全体に移動が近づいている性か、個々のテンションが高くなっいる。
                ○F地区は、開けたロケーションではあるが、採食物を調べてみると牧草ではなく、雑草で種別的にはもっと他に良
                  い牧草地が沢山ある。採食地を選択するにあたって採食物の質ではなく、人間、動物等や様々な障害物がない
                  安全性に優れたロケーションの良い場所を採食場所として選択していると思われる。
                ○F地区の採食物を調査していた際に発見したが、ここには蝦夷シカの足跡、糞が沢山あり、マガン以外の動物も
                  ここを採食場所として利用していることが判明。シカの糞等は今朝のものと思われる新しいものが多い。
                 5:48〜ねぐらから一斉に群が飛び出ち、二班に分かれて飛翔。一つはE地区方向、もう一つは静内川河口域方
                       向であったが、結局はE地区で合流し採食する。
                 9:10〜F地区での群れは確認できず。
                 9:20〜まったく新しいG地区での群れ採食を確認。
                 9:26〜F地区での採食を確認。
                 9:40〜この時間までF地区での採食を確認。オオワシ。オジロワシ調査のため現地を離脱。
                11:30〜F地区での採食を確認。天候は良いのであるが風が強く気温零度に対し体感温度は零度以下の感覚。
                11:40〜この時間から、舞い降りては上空へと上がるという動作を数回繰り返す。飛翔時間は約5〜10分間程度。
                11:50〜突然、舞い上がりG地区方向と飛び去る。

                13:10〜豊畑地区で約10羽程度のマガンを確認。これが本隊から離脱した小さな群なのか、渡り移動中の他の
                       群なのかは不明。

                15:30〜F地区の道路沿いで採食。
                16:00〜観察で近づいた性でF地区の道路側からビニールハウス方向へと群れが移動する。
                17:33〜ねぐらへと飛び立ち。
 ○2月24日(月) 晴れ 1013hpa  約 90羽(目測)
                一言で表現すると大きな変化のない一日で、終日、採食を続けていた。例年と比較し移動時期が遅れている理由は、
                ここ二週間程、静内町では平年よりかなり気温が下がっており、いつもの二月下旬の気温になっていない環境の
                変化をマガンたちが微妙に察知したものと推察されるが、当然のことながら確証はない。しかし、大きく問題と軸がず
                れているとも思わず、少なくても幾つか考えられる選択肢の中には入ってくると考えられる。
                今日一日の行動を見る限りでは、少なくても後、一週間から十日間程度は静内町に滞在するものと思われる。  
                10:13〜F地区での採食を確認。
                11:45〜F地区での採食を確認。
                12:10〜F地区での採食を確認。
                14:00〜F地区での採食を確認。
                17:12〜大型トラックが道路を走行中、ドスンと大きな音を発生させたため、群が一斉に上空へと舞い上がる。一度、
                       静内川方向へと向かうものの、舞い戻り採食地上空に近づくが、再び静内川方向へと飛翔し、川伝いにね
                       ぐら方向へと向きを変更しlost。
                                          
 ○2月25日(火) 晴れ 1021hpa  0羽
                12:00、15:30〜17:00の時間帯、今シーズン群が採食したA・B・C・D・E・Gの各地区を探すも何処にも見当た
                 らず。他の場所で採食しているのか、それとも鵡川町へ既に移動後なのかは不明。数日が経過すると判明すると
                 思われる。

 ○2月26日(水) 晴れ 1015hpa  0羽
                本日、午前とねぐら入りの時間帯を調査するが、残念ながらマガン群れは確認できず。更に数日、調査をしてから確
                定するが、これらのことから8シーズン目となった静内町での越冬は、終了したものと判断をせざるを得ず。移動先に
                ついては、2月23日現在、ウトナイ湖で4,850羽が既に確認されていること。更に過去のシーズン移動ルートから
                推察すると、胆振支庁管内鵡川町で新たに採食活動を始めた確率が高いと思われる。
                 9:30〜マガン群れを探すために調査開始。
                12:00〜この時間まで、今シーズン群れが採食したA・B・C・D・E・F・Gの各地区を巡回するも、残念ながら群れを
                      確認することはできず。
                17:00〜ねぐら付近で群れが来るのを待機。
                17:50〜この時間帯までマガン群れを確認することができず。
 ○2月27日(木) 晴れ 1025hpa  0羽
                本日、午後からねぐら入りまでの時間帯を調査するが、マガン群れの気配及び姿を確認することができず。明日朝
                のねぐらの飛び出し調査である程度の結論が出ると思われる。
 ○2月28日(金) 晴れ 1023hpa  0羽
                本日、早朝からねぐらでの飛び出し調査をしましたが、マガン群れの確認は出来ませんでした。これにより、8年目
                となった今シーズン、静内町でのマガン群れの越冬は2月24日で終了したということになります。今年も約3カ月間、
                毎日、観察に携わった「静内雁を保護する会」会員の皆様、お疲れ様でした。また、調査にご協力を賜りました方々
                に心よりお礼を申し上げます。
                越冬したマガンたちは、現在、鵡川町で採食をし、ウトナイ湖にねぐらをとっていると思われますが、全羽がまた、来
                シーズン静内町に舞い戻り元気に越冬して欲しいと願っております。
                なお、今後、マガンの関するデータがあれば、このサイトでご紹介させていただきますので、引き続きご覧ください。

 ○3月1日(土)〜3月4日(火)  この間、静内町でのマガン確認情報はなし。
 ○3月5日(水) 晴れ   90羽
                本日、午後より静内町内の今シーズン越冬採食地であるC地区ほかでマガンを約90羽確認。恐らく移動先からのリ
                ターンで、午後5時48分、そのままいつものねぐらへと飛び立つ。一体、何がおこったというのか、良く分からないが
                今後の観察が楽しみである。

 ○3月6日(木) 晴れ  1028hpa   95羽
                今日もマガン群れを確認。個体数等から今シーズン越冬した群れと断定。
                10:10〜第三中学校上空を日高山脈方向へと飛翔するマガン群れを確認。
                10:50〜F地区で採食する群れを確認。
                12:00〜F地区で採食する群れを確認。

                12:55〜F地区で採食していたが、どこかのお爺さんが群れに近づき上空へ。静内川方向へと飛ぶがかなりの高度を
                      上げ、今時期に相応しいフライトを見せる。実に圧巻。
               16:00〜F地区で採食する群れを確認するが、どういう訳か群れ数が25羽に減少している。
                17:00〜この時間まで群れ数が25羽をF地区で確認。今日も、静内川にねぐらへを求めると思われる。
 ○3月7日(金) 曇り  1020hpa   0羽
                本日、マガン群れを確認することが出来ず。昨日までの二日間は一体、何だったのだろうかとも考えるが、相手は何
                せ野生で生きている動物、何があっても不思議ではないと考えると納得。
                12:10〜今シーズン群れが採食したA・B・C・D・E・F・Gの各地区を巡回するも、残念ながら群れを確認出来ず。

                16:00〜同じく、A・B・C・D・E・F・Gの各地区を巡回するも、残念ながら群れを確認出来ず
 ○3月8日(土) 曇り  1011hpa   0羽
                本日、マガン群れを確認することが出来ず

                12:00〜今シーズンの採食地であるA・B・C・D・E・F・Gの各地区を巡回するも、残念ながら群れを確認出来ず
                14:00〜
A・B・C・D・E・F・Gの各地区を巡回するも、群れを確認出来ず。
                17:00〜今シーズンのねぐらであった静内川で待機する。
                18:00〜この時間まで観察するも、ねぐら入りした形跡はなし。結局、昨日中に鵡川町?へと移動したものと推察さ
                       れる。 

 ○3月9日(日) 晴れ  1018hpa   0羽
                本日、マガン群れを確認することが出来ず

                11:00〜今シーズンの採食地であるA・B・C・D・E・F・Gの各地区を巡回するも、群れは確認出来ず。
                14:00〜A・B・C・D・E・F・Gの各地区を巡回するも、残念ながら群れを確認出来ず。

 ○3月10日(月) 晴れ  1024hpa   0羽
                3月だというのに、相変わらずに気温が低く、風が冷たい一日。本日、マガン群れを確認することが出来ず。

 ○3月11日(火) 晴れ  1023hpa   0羽
                相変わらずに気温が低く寒い日が続きます。静内町内でのマガン確認情報はなし。

 ○3月12日(水) 晴れ  1028hpa   0羽
                寒い一日に変わらずであるが日中、少しは気温が上がる。静内町内でのマガン確認情報はなく、今後、静内町への
                飛来
可能性は低いと思われる。
 ○3月13日(木) 晴れ  1023hpa   0羽
                今日も三寒四温の寒い一日。本日、町内でのマガン等ガン類の確認情報はなし。
 ○3月14日(金) 晴れ  1018hpa   0羽
                A・B・C・D・E・F・Gの各地区を巡回するも、マガン群れは確認出来ず。

 ○3月15日(土) 晴れ  1021hpa   0羽
                周辺の降雪も流石に溶けて牧草が顔を出しはじめた。A・B・C・D・E・F・Gの各地区を巡回するも、マガン群れは確
                認出来ず。近辺の状況からマガンが登場しそうな雰囲気もなく、今後こそは?(笑い)、越冬終了宣言を出しても良
                いと思われる。
                                        
 ○3月16日(日) 晴れ  1018hpa   オオヒシクイ15羽
                渡りの移動途中と思われるヒシクイ15羽を町内・豊畑地区のトウモロコシ畑でで14:00に確認。
 ○3月17日(月) 晴れ  1016hpa   オオヒシクイ15羽
                本日も、昨日のヒシクイを12:00に同じ地区で確認。推測されるに日高山脈越えコースの途中に立ち寄っているもの
                と思われる。
     
                

                
                 写真は、静内町では大変珍しいオオヒシクイの群れ。町内で15羽もの群れが撮影されたのは初めてこと


 ○3月18日〜3月22日の間、静内町内でのガン類の確認情報はなし。