今シーズンの特徴


●2月1日現在
 
 ○この日、沙流川河口域で飛翔したマガン写真から個体数223羽を確認。
  ○以前より沙流川河口域で越冬していた4羽、むかわ町の15羽もこの本群に合流したと思われる。

   ●2月4日現在 
   
  ○午前、日高町富浜地区では、いつもの牧草地にマガンは確認できず。
     ○2月2〜3日と暖気が続き、むかわ町での採食環境が改善され、12:36、むかわ町田浦地区小麦畑でマガン191羽を確認。
     ○日高町→むかわ町への移動は、枯草牧草と生餌小麦の違いと思われる。
     ○小麦畑隣接に住む、岡田さんに聞くと12月中旬よりマガンでここで採食していたとの証言を頂く。
     ○それにしても、ねぐらはどこに求めているのか?、沙流川河口域?。  
 
    
  

   ●2月5日現在
     <2月4日現在・個体数検証>
     ○
むかわ町での個体数は191羽であったが、今シーズン最大個体数は2月1日、210羽で19羽が不足となる。
     ○191羽(むかわ町)+4羽(従来より沙流川河口域での越冬数)+15羽(1月28日むかわ町田浦地区で確認された越冬数)=210羽
       このことより今季、群れは3群により構成され、それぞれの越冬地にて独自行動をとっていることになる。
     ○19羽(15羽+4羽)は、不明。さて、どこにいる。
  

   
●2月6日現在
    <沙流川河口域越冬環境>
     ○午後2時、日高町富浜地区、オオハクチョウ24羽を確認するがマガンは確認できず。
     ○採食環境〜積雪少なく申し分なし。
     ○ねぐら環境〜沙流川河口域ねぐら環境は開水面は広く、一週間前よりむしろ改善されており申し分なし。
    <むかわ町越冬環境>
     ○午後5時24分、ねぐら入りのため飛び立つ210羽を確認。
     ○採食環境〜積雪少なく申し分なし。
     ○ねぐら環境〜鵡川は完全結氷。ウトナイ湖は未確認。
    <この日の動向>
     ○午後3時24分〜午後5時24分までの二時間、むかわ町田浦地区で採食。その間、一度も上空へと飛び上がらず大変珍しい。
     ○むかわ町田浦地区、いつもの小麦畑、北西寄りでマガンを確認。小麦畑で採食するが、地面が凍結しており全羽が腰を落として凍りついた小麦を嘴で
       食いちぎるように採食。
     ○午後5時24分、群れが北西方向へと飛びあがり太平洋に向かい横一列になり飛翔。初めに小麦畑採食の206羽が飛び立ち、少ししてから東方向から4羽
       が飛んできて後に続く。このことから206羽+4羽で本日の個体数210羽をカウント。
     ○ねぐらへの飛出しは、当初は国道235号線方向へと向かうが、やがて進路方向を右側に変えウト
ナイ湖方向へと飛翔しlost。飛翔コースから判断し、今日
       のねぐらはウトナイ湖と思われる。
     ○つまり、むかわ町を採食場所をとした場合、ねぐらはウトナイ湖ということになる行動が大変興味深く面白い。
     ○本日も、昨日に続きむかわ町では最高気温が12:00で-5℃、最低気温は6:00で-15℃と大変寒い1日。
    

     ●2月8日現在
      
○10:44〜日高町富浜地区ではマガンを確認できず。
      ○11:05〜厚真町浜厚真、黒豆畑でマガン採食を確認。
      ○本日マガン個体数210羽と変化なし。
      ○苫小牧市柏原地区、日高自動車道から勇払川が見えたが、全く結氷せずオオハクチョウ数羽が水面を移動するのを確認。これだけ結氷しないのなら間違
        いなくウトナイ湖への流入口は結氷せず、マガンねぐらは確保出来るものと思われる。今シーズン、ここをねぐらとする謎が解ける大発見。
      ○17:23〜マガン群れが北西方向へと一斉に飛出し、太平洋方向へ飛翔しlost。
      ○本日採食地は厚真町浜厚真、ねぐらはウトナイ湖。
      ○本日も寒い1日で、厚真町浜厚真の最高気温-7℃、最低気温-17℃。東京
都などでは降雪となり、午後より羽田空港も運用ストップ。

    
      ウトナイ湖、道の駅側は全面結氷

●2月11日現在
  
<採食環境>
   
新ひだか町静内〜昨晩降雪有り、しかし採食不可能ではなく可能。
   ○新冠町、日高町富浜地区、むかわ町田浦地区、厚真町浜厚真〜今季、殆ど積雪量す少なく、本日もその状況ら変化なし。何時でも採食可能。
   ○ウトナイ湖周辺〜上記地区中、最も積雪量多いがなんとか採食可能。
  <ねぐら環境>

   
○静内川河口域、新冠川〜無結氷
   ○厚別川〜完全結氷
   ○鵡川〜結氷
   ○厚真川〜結氷
   ○ウトナイ湖〜勇払川流出部一部開水面あり、無結氷、オオハクチョウ生息し越冬中
            旧勇払川流出部無結氷、オオハクチョウ生息し越冬中

  
<この日の動向>
   
○苫小牧市ウトナイ湖で正午気温-1℃、新ひだか町静内、日高町、むかわ町、厚真町浜厚真、ウトナイ湖共に風速弱く、一時降雪もあったが穏やかな一日。
   ○午前、日高町富浜地区、むかわ町春日地区・豊城地区、むかわ町田浦地区小麦畑、厚真町浜厚真黒豆畑ではマガン確認できず。
   ○13:39より、ウトナイ湖で勇払川河口域(道の駅湖畔
で、ウトナイ湖への飛来、ねぐら入りを観察するが、マガンは確認できず。
   ○本日のねぐらは勇払川河口域でないことが判明。 
  <個体数>
   ○確認できず。
   
  
 ウトナイ湖、一部開水面有り

  ●2月13日現在
   
○2月11日と状況的には変化なし。
   ○ね ぐ ら 〜ウトナイ湖、旧勇払川流出部で午後5時47分にマガン群れが入るのを確認。
   ○採食場所〜時間により移動。午前はむかわ町、午後からは厚真町浜厚真。
   ○ガンたちは新潟県より秋田県などへと移動開始した模様。今シーズンは、いつより若干遅いようだ。
 
 
 ●2月14日現在
  
<2月13〜14日のマガン行動>
   ○採食地〜厚真町浜厚真、むかわ町田浦地区を往来。比重的には厚真町浜厚真が多い。時折、上空へと飛び上がりlostする2月特有の行動をとる。
   ○ねぐら〜ウトナイ湖、13日〜5;56、14日〜5:57、ウトナイ湖より塒立ち。13日、ウトナイ湖への着水を確認。
   ○個体数〜2日間共に201羽。
   ○行 動〜ねぐらからの飛翔コースは旧勇払川流出部より川に沿い太平洋方向へ飛翔、厚真町浜厚真などへ。ねぐら入りもルートは同じの逆コース。
  

  ●2月18日現在
  <採食環境>
   ○新ひだか町静内、新冠町、日高町富浜地区、むかわ町田浦地区、厚真町浜厚真共に積雪量多く、採食環境は悪化。しかし、低気圧の通過で静内で6m、
    厚真町浜厚真で8mと風速強く、地表での積雪が風で飛ばされるため積雪量の少ない場所も有り。
   ○厚真町浜厚真、むかわ町田浦地区共に以前より積雪量が多いので、従来採食地では採食を確認できなかったが、降雪量の少ない場所を求め同地で
    採食をしていると推察される。
   ○むかわ町春日地区、豊城地区も積雪量はあるが採食は可能。
   ○14日以前の環境とは大きく様変わりした。
  <ねぐら環境>
   ○静内川、新冠川共に未結氷。
   ○沙流川河口域、一部結氷。
   ○鵡川、厚真川は完全結氷。
  <この日の状況>
   ○低気圧の通過により風速強く、沙流川河口域・富浜地区、むかわ町田浦地区、厚真町浜厚真では道路の至る所で風吹による吹き溜まり発生。道路で
     立ち往生している車両数多し。
           

   
むかわ町田浦地区、オオハクチョウ2羽がいるだけでマガンは確認できず。かなり積雪量があったが強風で飛ばされていた