観察DATE  

<2010年>

●12月13日 曇り 新ひだか町静内町内、新冠町大狩部などを巡視するが、マガン群れは確認できず。

●12月26日 曇り 15:30〜Y地区では確認できず。
             16:15〜神森地区上空を旋回しながら通過。また、市街地方向へと飛翔、何度か旋回し静内川ねぐら方向へと飛翔しlost。

●12月27日 曇り  9:30〜Y地区下の牧草で群れを確認。まだ、ここにきたばかりで。群れ全体が落ち着きがなく騒がしく鳴き交わすことが
                   多い。昨日の約10pの降雪でY地区全体が雪に覆われているため、下の牧草地で採食。Y地区に降雪があった
                   時のいつものパターン。
              9:53〜この時間までY地区下の牧草で群れを確認。
             11:24〜今日は日中、晴れと天候良く、融雪具合も進んでいるため、この時間、下牧草地よりいつものY地区採食場所へ
                   と移動していた。また、エゾシカ2頭も一緒に採食。
             12:41〜何かに驚き上空へと移動。30秒程で再び、Y地区へと舞い戻る。
                    いつもの如く、歩きながら移動するので個体数群れカウントは困難を極めるが、一番多かった時で204羽。そう
                    変化はないと思われるので約200羽前後と思われる。
                    また、種類はシジュウカラガン、ハクガン等の希少種は含まれず、全羽マガンかヒシクイが数羽と思われる。


 
Y地区上空を飛翔すマガン

●12
月28日 晴れ  8:30〜Y地区中央で採食。昨夜からまた、数センチ程度の降雪あり。
              1210〜Y地区中央で変わらずに採食。少し牧草が凍結しているため、腰を落として採食を続ける。個体数は、今日の
                   カウントでは、170〜180羽程度と昨日より減少。成鳥は最低で84羽確認。
              12:45〜この時間まで、Y地区で採食を確認。他の採食環境もよくないことから、しばらくはここで採食するものと思わ
                   れる。
             16:20〜神森地区で上空をねぐらへと向かうマガンを確認。

●12月29日 曇り  7:00〜Y地区上部で群れが採食するのを確認。今日はプラスの気温でこの時間で+1℃と温かく、採食をするにも昨
                    日のように腰を落とさなくても採食可能。
              7:50〜Y地区でこの時間まで確認。今シーズンは、Y地区で放牧馬がいないため、牧場内を広く使用し採食する。本日
                    の個体数は、最大で183羽。

●12月30日 曇り 15:30〜Y地区中央部で群れが2つのグループになり採食。パッと見で個体数が増えた印象をもったが、確認すると184
                   羽。しかし、相変わらずに今日は少ない方であるが、移動しながらの採食なので正確な個体数を出すのは誠に
                   困難を極める。
             16:00〜この時間まで、Y地区で群れを確認。今日までのところ、終日、Y地区で採食をし落ち着いた行動となっている。
                   なお、今日まで量は希少であるが、4日間連続の降雪あり。

●12月31日 曇り 15:30〜Y地区一番下の中央部で群れが採食。こんなに下まで下がっての採食は珍しい。
             16:08〜再び観察開始。Y地区右端へ移動、全羽が気温が下がり草が凍ってくるため、腰を落として採食していた。
             16:14〜夕暮れと共に、エゾシカ5頭があれわれ、Y地区上部で採食開始。
             16:23〜数分前より、徐々に群れが首を上げはじめ、やがて上空へ。Y地区上空を大きく何度も旋回。
             16:26〜結局、三回旋回し着陸。今度はY地区手前で採食開始。。
             16:37〜エゾシカ7頭がY地区へと侵入。エゾシカの方が警戒してマガンには近づかず、上部で採食。
             16:40〜群れが静内川中流域域方向の西へ向けて飛び立つ。
 
2011年
●1月1日  晴れ  15:15〜気温プラスの2℃と暖か。新年早々、快晴、しかも微風と大変穏やかな年明け。Y地区、右側中央部で群れ採食。 
             15:20〜群れが一斉に首を上げたが、よく見るとキタキツネが侵入。しかし、キツネもマガンを狙うそぶりはなく、何をして
                   いるのか一時静止状態。やがてキツネは去り、いつものように採食。
             15:47〜この時間まで観察。個体数、最高で202羽を数えるが、無難なところで184羽。地上でのカウントは一度も同じ
                   数になったことなし。

●1月2日 快晴  ※今日は、久し振りに、Y地区でほぼフルタイム観察。無風で最高気温もプラス2℃と高く、天候に恵まれた1日。しかし、結果
              は予想外の事実となった。
            ※個体数は、カウントするたびに変わり、苦労の連続。何度も挑むが一度も同じ数字とならず。最低で156羽、最高で192羽。
              180代が多かったので184羽とし、成鳥は最低で102羽をカウント。
            ※採食行動は、いつもと変化はないが牧草を食し、首を下から上へ、或いは下から斜め上へと上げ、嘴で牧草を引きちぎって
              食べる。草の種類は、主に新芽を食するが枯草も採食する。
            ※水の補給〜マガンは採食と共に水を飲むが、Y地区には水飲み場があり、1日に数回、ここまで歩行して移動、利用する。
              その間、雪を食べ水分を補給している。
            ※今シーズン群れ特徴の一つは、常に群れ中での争い事が絶えないことで、首を下げ気味の水平にし相手を威圧する。若し
              くは相手の尻などにかみつく。これらの降雨行為を、採食中、誰かが暇なしに行っている。従来、皆無ではないがこれ程ま
              での回数はなかった。原因は、群れ全体数が多くなったことによると思われるが、もう一歩先の要因は分からない。
            ※群れ採食中は、成鳥の何羽かが必ず周囲を見回し見張り役をしており、その役目を行う個体はいつも同じマガン。
            ※警戒する動物〜トビ、ハヤブサ、キタキツネ。同じ猛禽でもノスリには反応せず。
            ※Y地区の特徴〜見通しが良い。斜面で雪解けが早く降雪量がいつも少ない。水飲み場がある。
             7:00〜Y地区、上部で採食。
            10:05〜Y地区でサラブレッド放牧、今シーズンはじめての光景。中央部上で採食。
            11:24〜サラブレッドは繁殖4頭で下部で採食。マガンは上部で採食。サラブレッドは下部より動かず。
            12:13〜風もなくこの時間の気温一℃。
            12:30〜トビ上空を通過し、群れは一斉に首上げて警戒。
            12:58〜突然、何かに驚き首上げをするが、原因不明。
            13:12〜今日は、気温も上昇、地面が凍結していない性なのか分からないが、殆ど移動せずにその場に落ち着いて採食し
                   していることが多い。
            13:19〜今シーズンは、中央部にある水飲み場を利用しないと思った矢先、順番に一列となり水飲み場へと移動開始。
            13:30〜群れの殆どが水飲み場に移動し、水を飲む。
            13:41〜水飲み場から群れが離れ、採食場所へと移動を開始。
            14:24〜ハヤブサかチュウヒが飛来、地上低く飛翔。群れは一斉に首上げをし警戒する。
            14:50〜背眠個体数が多くなる。群れ中では、相変わらずに小競り合いが続く。
            15:00〜更に採食場所をY地区上部へと移動し採食。
            15:09〜水飲み場下方向へと移動しながら採食。
            15:14〜水飲み場に残っていた10羽前後が群れまで飛翔して戻る。
            15:15〜サラブレッドを厩舎に連れ戻すため牧夫が来て馬を引く。Y地区にサラブレッドがいなくなる。
            15:32〜Y地区上部に移動して採食。
            15:38〜Y地区、日陰となった場所が大半となり、地面も凍結し始めたため、腰を落として採食する個体が多くなる。
            15:45〜この時間で気温プラス1度。
            15:53〜全羽一斉に首を上げて警戒する。
            15:56〜再び、全羽一斉に首を上げて警戒。原因は、先程も同様で、キタキツネが近づいたためと判明。
            16:00〜ノスリが上空を飛翔するが驚かず。
            16:08〜Y地区上部、右方向へと移動し採食。
            16:35〜群れのマガンが首を上げ、鳴き交わす。            
            17:00〜この時間までY地区で群れは姿を現さず。ねぐらを静内川中流域から新冠川か厚別川へと変えた可能性大。

 
牧草も結構、溶けてきたので採食も活発

 
Y地区、午後4時38分、、この直後、ねぐらへと飛び立った

●1月3日  晴れ  11:15〜今日も、気温プラスの1℃と暖かい。Y地区下部の最も融雪している場所で採食。
             16:30〜Y地区、中央部のここも一面が融雪地帯で採食。
             16:42〜群れが一斉に首を上げ、飛び立つ準備。
             16:43〜北方向へ2つの群れに分かれてねぐらへと飛び立つ。その後、飛行コースをL字型に変え、新冠町泊津方向
                   へ飛翔しロスト。ねぐらは新冠川と思われる。

●1月4日  晴れ  13:40〜今朝方は気温も下がり6時で−7℃。しかし、日中は比較的温かく+1℃。Y地区中央部右側で採食。
             14:00〜観察する自分に気づいたのか、一斉に中央部にあ水飲み場へ飛翔し移動。水飲みタイム開始。個体数184羽。
             16:30〜Y地区上部の融雪地帯で採食。
             16:46〜ねぐらへと飛び立つ。昨日同様、2つの群れで飛び立つが、昨日同様、、右側日高山脈方向へと飛び立つ一群
                   があと思えば、もう一方は太平洋側方向へと飛び立つ全く相違した別々の方向へ二群が飛び立つが、最終的に
                   一昨日の太平洋方向へと群れは飛び立ちロスト。こんなことは初めて。

●1月5日  雪    6:40〜この時間の気温4℃。そこそこの気温。Y地区で群れ確認。
            13:48〜苫小牧市植苗地区、約20pの積雪で、採食環境は不良。これでは採食は無理という印象。
            14:50〜厚別川河口域付近は結氷。
            15:24〜新冠川、今シーズンはマガンがねぐらと選んだだけあり、全く結氷なしで、これも珍しい。しかし、降雪は有り。採食
                  環境は不良。
            16:09〜Y地区中央部左側でマガン群れが採食。個体数は変化なし、184羽と思われる。
            16:11〜相変わらずに採食中も喧嘩絶えず。
            16:19〜新冠町と比較し、ここは明らかに積雪量も少なく、採食環境は極めて良。
            16:35〜この時間から新冠町氷川神社で待機し、マガン群れのねぐら入りを待つ。
            17:00〜この時間まで、初めて氷川神社でマガン群れを待つが現れず、空振りに終わる。飛行コースを変更した模様。

●1月6日  雪  11:23〜低気圧の影響で、昨晩から気温も下がり、昼間は吹雪。この時間の気温−3℃。Y地区下部左側で群れ確認。
            16:30〜吹雪で見通し悪く、Y地区一番下出入り口付近で這いつくばるようにして採食。この時間の気温−7℃。
            16:37〜今日は、予想に反し、真っ直ぐ日高山脈方向へ向かい静内川ねぐら方向へと向かい、視界から消える。

●1月7日 曇り   9:35〜今朝6時で−10℃と気温が下がり、この時間も−7°と寒く、風も低いため体感温度は更に低く、野外での観察
                   は15分が限界。昨夜からまた少々の積雪があったが、Y地区では強風で雪も飛ばされるため、昨日より若干
                  積雪増とみられる程度。採食場所は昨日同様中央部左側。
             9:58〜キタキツネか何かに驚き、群れが上空へ、Y地区下部右側へ着陸、採食開始。
            10:30〜新冠川を中流域から河口域まで確認するが、全く結氷していない状況。
            16:30〜Y地区、最下部右側で牧草が凍っているので、這いつくばりながらの採食。この時間の気温−8℃。
            16:38〜この時間の気温−9℃に下がる。
            16:44〜日高山脈方向へ長く一列になり、静内川方向へと飛び立つ。

●1月8日 晴れ  10:15〜今朝も6時で−9℃と気温が下がり、この時間も−6°と寒く、2日連続の極寒日となった。Y地区ではマガン
                   群れは見当たらず。4日ぶりに晴れの天候となった。
            10:25〜突然、群れがY地区下方(南側)から低空で飛来し着地。この時間まではどうやらY地区下で採食していた模様。
                  現在の状況であればY地区から離れる理由が見当たらないので不思議に思っていたが、これで一安心。
            16:30〜昨日同様、Y地区、最下部右側で這いつくばりながらの採食。この時間の気温−5℃。
            16:40〜Y地区隣接のT地区にエゾシカ15頭が採食していたが、徐々にY地区むに移動し12頭が採食。これまでで最も
                  多い頭数。
            16:46〜昨日同様、日高山脈方向へ長く一列になり、ねぐらの静内川方向へと飛び立つ。

●1月9日 晴れ  15:00〜今朝も6時で−9℃と気温が下がり、この時間も−5°と寒く、3日連続の極寒日。Y地区下部右側入口付近で
                   採食。
            15:18〜気温が下がり全羽が、動かずに這いつくばりの採食
            16:47〜日高山脈方向、ねぐらの静内川方向へと飛び立つ。この時間の気温−5°、また本日の最高気温3℃

 
降雪で表面が氷結しているため、がっちり腰を落とし採食するマガン

●1月10日 晴れ 10:20〜今朝も6時で−9℃と気温が下がり、この時間も−5°と寒く、4日連続の極寒日。Y地区上部右側採食。
            10:22〜突然、上空へと飛び上がるが直ぐに水飲み場付近へと着地。水飲を始める。
            16:21〜Y地区上部中央で採食中、キタキツネが群れに近づきマガンは上空へと上がり、右横の牧草地に着地。
            16:28〜上空へと飛び上がり、何度か大きく旋回。
            16:33〜6分間飛翔し、再びY地区中央部右側へ着地、採食を開始。
            16:54〜日高山脈方向、ねぐらの静内川方向へと飛び立つ。この時間の気温−6℃。また、本日の最高気温−4℃