今シーズンの特徴

群れの主な行動

 
1.20 苫小牧市ウトナイ湖周辺に残留するマガ


 
1.3、ウトナイ湖上空を旋回するマガンの群れ


 2.4、今シーズン、ウトナイ湖周辺で越冬していたシジュウカラガン2羽が静内へ移動し採食


○1月 3日〜ウトナイ湖など苫小牧市でマガン約500羽確認。

○1月16日〜静内で今シーズンマガンを初確認。今年の静内への飛来は暖冬でウトナイ湖が結氷しないため随分と遅れた。

○1月20日〜Y1地区ではマガンを確認できず。ウトナイ地区でマガン約330羽を確認。群れの大半はまだウトナイに残留して
            いるのが判明。沼の結氷状態は美々川河口域数百mがまだ凍っておらず。しかし、沼の大半は結氷しており、ほ
            ぼ完全結氷までそう遠くはないと思われる。また、今後、ウトナイから静内への移動が数回あると予想され、群れ
            は百羽を超えると確率は高い。

○1月23日〜現在の状況は採食地はY1地区。ねぐら入りのため静内川方向へと飛び去るのを確認。さて、ウトナイのマガン群れは
         いつ、静内越冬組と合流するか、そして最終的に越冬群れが何羽まで増えるのかが最大の関心ごと。

○1月25日〜午前はY1地区では群れを確認できるものの、午後からは確認できないことが多く、採食地はY1地区だけではないと
         いうことが判明。


○1月27日〜青森県七戸町の蛯名さんのメールで、この日に三沢市仏沼にマガンが飛来してきたとのこと。ウトナイで越冬していた
         群れの一部との確率が高い。また、それ以前にも少数が飛来したとのことで、これもウトナイ越冬組の一部と思われる。

○1月28日〜○11:00〜13:30まで、苫小牧市で今シーズン採食していた場所及び周辺の牧場、ウトナイ湖などウトナイ湖周辺
          を観察するがマガンを確認できず。
足跡、糞の状態からは今日生息していた形跡は見当たらず。
         ○ウトナイ湖、美々川河口域も調査したが、開水面は1月20日と同様でむしろ今日の方が20日より開水面が大きいほ
          どであったので、結氷によるねぐら環境悪化がウトナイ湖からか姿を消した理由とは考えにくい。 
         ○3日、20日の採食地を調べると1〜2日前までは採食していた形跡があり、降雪後の糞も幾つかあった。苫小牧での
          降雪は26日夜半から27日午前中で、降雪量は約10cmであったことから、27日午後までは群れはここで採食して
          いたが、積雪により採食が不可能となり、27日中に青森県三沢市へと移動したと思われる。
         ○付近の農家の方に聞いてみると26日までは、この採食地でマガンを確認しているとのこと。
         ○新ひだか町静内にウトナイ湖の残留組の一部が移動するかと思われたが、昨日、今日の事象から判断すると、新ひ
          だか町静内で今日になっても越冬個体数に変化がないことから、これ以上、増える要素がないと考えざるを得ない。

○1月30日〜越冬個体数が67羽から16羽増えて83羽に増えた。一体どこからやってきたものか分からず。考えられる選択肢は次
         ぎの二通り。
         ○29日に苫小牧市に20cm程度の降雪があり、ウトナイ湖周辺で生息していた最後の組が採食不可能となったため、
           静内へと移動してきた。
         ○27日、青森県など本州へ移動した群れが何らかの事情で北海道に舞い戻り、静内での越冬組に合流した。
         ○静内、ウトナイ湖周辺以外に越冬していた群れが、静内へと移動した。

○2月 1日〜今日の気象庁の発表で、1月は全国的に高温となり、北日本と北陸地方では過去最も雪が少なかったことが分かった。
         これは北極付近に寒気が蓄積され南下が少なかったことと、エルニーニョ現象が重なったためで、こうした気象条件とな
         るのは珍しいという。同庁によると、1月は強い寒気の南下が一時的で、冬型の気圧配置が長続きしなかった。このため
         全国的に高温傾向となり、秋田、盛岡、新潟、神戸など11地点で1月の月平均気温の最高を更新した。

○2月 3日〜○静内地区では越冬個体数83羽を確認。しかし、この日、ウトナイ湖で確認時間は不明であるが、マガン109羽を夕方
          湖中央の氷上に着地との情報あり。
         ○鵡川町で国内移動の第一団と思われるマガン群れ214羽が確認される。

○2月 4日〜今シーズン初めての変動があった。以下にまとめる。
         ○群個体数が227羽に増え、昨日までの83羽より144羽増えた。採食場所は変わらずにY1地区
。増えたこれらの群
           れは今シーズン、ウトナイ湖周辺で越冬していた群れの一部。シーズン途中でウトナイ湖から移動したのは初めて。
         ○午後2時25分に38羽が飛来して来たが、それ以前に106羽がいたことになり、昨日より144羽が増えた。この時間、
           群たちに異常に鳴き交わしが見られたので、群たちはY1地区に移動して来て、そう時間は経過していないと思われる
         ○今日増えた144羽がどこで生息していたかであるが、今日は日中秒速7m〜8mの強風が吹いており、仮に南から北
           帰行で北へと向かったのであれば、今日は不可能という気象条件。
であれぱ、推測であるが静内地区のどこかにいた
           と思われる。つまり、本州へと移動したと思われたが移動はしていなかったことになる。
         ○ウトナイ湖周辺で越冬していたシジュウカラガン2羽を静内で確認。2羽とも体の大きさ、頭部の形状等、同一個体。
           なお、首、脚ともに標識は非装着。

○2月 6日〜Y1地区で群数は83羽と、また、数日前の数値に逆戻り。今シーズンの群れの動きは従来のパターンをことごとく変え、
         予測不能というより、お手上げ状態。
  
         
○2月 7日〜午前、午後とY1地区、従来までの静内越冬地及び新冠町高江地区を散策するもマガン群れを確認することはできず。し
         かし、午後5時24分、目名上空をねぐらへと向かうマガン群れが飛んでいくのを確認。

○2月11日〜2月4
日以降、群れ個体数が不安定に変化し、今日も106羽、243羽、153
と、一日の観察時間により100羽以上も
         変化している。この要因は断定は出来ないが、本州からの移動組が越冬群れに時間差で加わっているという説。もう一
         つは周辺に生息していてた群れが積雪20cmの大雪で、採食環境が変化したため、Y1地区に移動してきたと、二つの理
         由が考えられるが、現在、それらを特定することは出来ない。

○2月17日〜鵡川町田浦でマガン約800羽を確認。まだ、個体数は多くはないが渡りの移動は始まっていた。鵡川は下流。、中流域
         とも分厚い氷はあるもののねぐらとして使用できるスペースの確保は可能と思われる。しかし。午後5時16分、マガンは、
         鵡川とは反対方向のウトナイ湖方向へと飛び立つ。

○2月18日〜静内でねぐら入りするマガン群れを目撃。この日現在、まだ静内にいることを確認。でも、越冬期間は今週いっぱい?。


○2月20日〜静内で越冬するマガン個体数が147羽から126羽に減った。

○2月21日〜静内目名地区でねぐら入りするマガン群れを確認。個体数不明。

○2月22日〜静内目名地区でねぐら入りするマガン群れを確認。個体数不明。この日で今シーズン越冬終了。

○2月23日〜本日以降、新ひだか町静内でマガンは確認できず。