●10月17日
○三日月沼(浦幌町)
*沼にオオヒシクイ約150 羽。
*標識鳥〜J59.P30(14:00)
*三日月沼がどこあるか分からずに、十勝川河口を探し回る。河口でトイトッキ牧場
の伊藤さんに出会い場所を教えてもらう。話では、狩猟解禁の10月1日までは、
多数の群れがいたが、鉄砲打ちが1日から入り、群れの数が少なくなったとの事
であった。
*この話を裏付けるように19日、赤い散弾銃の薬莢、数十発を沼周辺で発見。
(ASAHI−SEIKI/AOA・GAMELOAD3/12)
○湧洞沼(豊頃町)
沼を観察するも、キンクロハジロ、コガモ等のカモ類が多く生息しているが、ガン類
は発見できず。
●10月18日
中央部にサカツラガンが見える
○三日月沼
*沼、及び周辺の牧草畑〜140 羽、トウモロコシ畑〜350
羽、計約500 羽。午後4時
まで観察するが、沼には入らず、ほとんどがトウモロコシ畑と牧草畑で採食する。
○十勝川下流域(浦幌町)
*和田農場近くのトウモロコシ畑では、刈り取りの真っ最中でトラクターが、忙しく移動
する度にオオヒシクイが飛び上がり、凄い光景。
*群れは、時折、マガンの姿を見掛けるが、ほとんどがオオヒシクイで、特有の野太い
鳴き声が辺り一面に響き渡る。
*群れの中に、国内で年間一羽程度しか確認されない、珍しいサカツラガン1羽をトウ
モロコシ畑で確認。急いでカメラを取りに行き、記録用にシャッターを押す。
*標識鳥〜R72.3Y0.7Y3(16:00)。この他にもまだ、いたが結局、日没となりあ
きらめる。残念。
○十勝川下流域(豊頃町・浦幌町)
豊頃町、浦幌町の各ポイントを十勝川堤防沿いに車で走破するも、時折、上空をオ
オヒシクイの群れ数羽が通過するだけで、大きな群れ等を確認する事は出来ず。その
内、十勝川河口大橋へ出て調査終了。
○育素多沼(豊頃町)
沼は思ったより小さい。沼にはカモ類が数羽いる以外に野鳥は発見出来ず。
●11月1日
○湧洞沼(豊頃町)
9:00〜かなり大きな湖水面積を持つ沼であるが、水鳥たちの姿はけして多くはなく、
キンクハジロ、マガモなどのカモ類が羽を休めている程度である。
○十勝川下流域(豊頃町・浦幌町)
13:30〜浦幌野鳥倶楽部・久保清司さんの案内でオオヒシクイ、ハクガン等の生息ポ
イントをくまなく、案内してもらう。実に広大な十勝平野を半日観察する。広い
大地というだけでも大変なのに、オオヒシクイたちは、なおかつ毎日、それも
時間帯別に、不規則に行動すると聞き、観察の苦労が忍ばれる。
14:30〜久保さんが昨日と今朝に確認した所を中心にハクガンを探すが、なかなか発
見出来ず。数多くのポイントを回った末、ようやくお目当てのハクガン1羽を三
日月沼近くの豊北地区で確認する事が出来て、先ずは一安心。牧草地で群
れと一緒に採食行動。
15:00〜三日月沼と地続きの牧草地で、ハクガン4羽のファミリーを発見。
15:05〜見つけたのも束の間、11羽のオオヒシクイの群れと一緒に上空へと飛び立ち、
この日はそのまま行方不明。
○上幌岡(豊頃町)
15:55〜町道南9号線から入った丘陵のトウキビ畑でオオヒシクイの群れを発見。久
保さんの話では、雑草が大きくなったので、トウキビを雑に刈り取ったために、
オオヒシクイたちにとっては、極上の餌也。また、Aナンバーで読みづらい標
識鳥が最近登場し、一方向だけでは読み取れず苦労しているとの事。
●11月2日
○生花苗沼・ホロカヤントー(大樹町)
8:30〜オオヒシクイなどガン類は発見出来ず。カモ類、白鳥が数十羽いるだけで、広
くてきれいな水質の割には水鳥が少ない。周辺野牧草地に渡来する事もある
ため、三か所を調査するが群れを発見する事は出来ず。
○三日月沼
9:00〜オオヒシクイは一羽もおらず。
11:40〜集団で、次から次へと群れが『ガアーガアー』と煩く鳴きながら飛来してくる。
数、約1000羽。その中にハクガン4羽も入る。J15.J25.J65.P95.R1
2.R87.M74.
12:00〜群れの第二陣(1000羽)が次々と飛来。約2000羽が終結する。
A3J.J11.J30.P66.R72.7Y8.
12:15〜一斉に飛び立つ、3YOだけが沼に残る。
12:20〜上空をハクガン1羽(ファミリーとは別の個体)が通過。沼には降りず。
17:00〜日没後、どの位のオオヒシクイがねぐらとして利用しているかを確認しに来た
が、それほど多くはなく、約
500羽程度といった所か。
○十勝川下流域
9:30〜中川牧場の牧草畑にJ65、A3J
10:00〜・養老地区に 403羽の群れを確認。
・玉置農場牧草地で1500羽を確認。A6E
10:25〜P80、3YO
10:30〜ハクガン4羽(A1、J3)のファミリーを高橋牧場の畑で発見。群れは白鳥4羽、
オオヒシクイ20羽の少数。
10:48〜一斉に飛び立つ。
11:13〜和田農場の牧草地にハクガン4羽が降り立つ。
13:15〜豊北地区、ウラナイ川近くの牛の放牧地でJ65とハクガン1羽を発見。
14:30〜ハクガン1羽、上空へと飛び立つ。
○上幌岡
16:00〜昨日と同じのトウキビ畑で、他の群れと同じに採食中のサカツラガン1羽を
発見。また、最近はジャガイモも採食しだしたが、こんな事は今までに見ら
れなかった事という。同一行動オオヒシクイ
200羽の群れの中にM48を確
認。
16:45〜この時間まで観察するも、日没でとなり終了。
●11月3日
5羽のハクガンが勢ぞろい
○長節湖(豊頃町)
9:00〜海岸線沿いある湖は、生花苗沼、湧洞沼とほぼ同じの原野風のたたずまい
で共通した風景が続いている。ここは、近辺の湖沼の中でも水鳥の姿は一
番少なくて残念。ねぐらでも利用する事があるかもしれないが、この時期、
昼間には生息しない。
○上幌岡
9:30〜昨日に続き観察に行くが、一羽も確認出来ず。今日も雲一つない好天。この
三日間は見事な秋晴れに恵まれる。
○十勝川下流域
10:15〜この3日間、天候には恵まれ、今日も雲一つない小春日和。浦幌十勝川沿い
にある十勝太展望台から、十勝川河口域の素晴らしいパノラマを眺望しながら
群れを探索中、朝日地区・高橋牧場近くの牧草地に、群れ約1000羽の中にハ
クガン5羽を発見。
10:55〜高橋農場まで移動。ハクガンとオオヒシクイを観察する。群れは、採食と休息
を繰り返す。ハクガンは5羽いるが、4羽のファミリーと1羽のハクガンは、これ
までの行動と同様に行動が別で、5羽が一緒のファミリーでない事がここでも
裏付けられる。この間、ハンターが乗った車が2台通過する(札幌、帯広ナン
バー)。
12:00〜高橋牧場の作業用トラクターが群れに近付き上空へ。途中、群れが約
500羽
単位で何度も群で渡来。その数、約2000羽に達する。AOY.MO3.MO6.
K0Y(0Y横).7Y2.P93.
○三日月沼
12:00〜ハクガン5羽。AOY.M22.7Y2の標識鳥を確認。
12:32〜ハクガン5羽、1羽と4羽が別々に上空へと、飛び上がる。4羽の方は、すぐ近
くの和田農場牧草地に舞い降りる。
○十勝川下流右岸域(豊頃〜吉野)
10:15〜十勝川右岸の河川敷地を、堤防上と町道を車で踏破するが、群れを見ること
が出来ず。(大沼付近、笹田沼等)
●11月4日
○十勝川下流域(豊北・和田牧場)
10:50〜豊北地区・和田牧場内で観察(沼北側の牧草地)。十勝川上流方向から次
々と飛来。
11:15〜J56.M74.5V5
11:30〜沼から少しづつ牧草地へ渡来する。
11:40〜J11.A5H(5H横)
11:45〜ハクガン5羽を発見。約1500羽が終結。
11:55〜朝日地区から、約1000羽が集団で飛来。沼方向にも飛んで行き、落雁を繰り
返す。
12:00〜J15.J30.MO3.6Y4.7Y2.
12:15〜数羽単位で沼方向へと飛び立つも、結局は戻ってくる。
13:30〜オオヒシクイの群れは、依然と移動せずに採食と休息を繰り返す。観察終了。
●11月5日
○十勝川下流域(和田牧場)
12:00〜13:30/ハクガン、標識鳥は確認出来ず。オオヒシクイの総数2000羽。
●11月8日
○十勝川下流域(朝日・高橋牧場)
12:30〜14:00/ハクガン4羽ファミリーを確認。
●11月9日
○十勝川下流域(和田牧場)
12:30〜M57.J03.J56.R72。ハクガン4羽確認。オオハクチョウ総数2000羽。
13:55〜J15.6Y4
14:10〜J25.M33.A5F
●11月10日
○十勝川下流域(豊北)
13:00〜15:00/ハクガン、標識鳥は確認出来ず。オオハクチョウ総数1000羽。