北海道女子最強ペアはジュニアナショナルメンバーでもある谷岡・渡辺
準優勝、佐々木・高塚は頼もしい中堅ペアに成長し、戦う相手にとっては実に嫌な存在。共に静内第三中学校卒で息はぴつたり
3位の伊藤・谷本。ハードヒッターの後衛・伊藤、センスの良い前衛・谷本、高校総体での活躍が期待される
3位の名和・小沼。苦労人の二人も今回は見事に花開き全国大会へ出場を決めた。晴れの舞台で大暴れを期待
チームワークも抜群、札幌龍谷学園にはなくてはならない応援団、後方からの強力支援が武器
平成14年6月11日〜14日、帯広の森テニスコートで開催された第55回北海道高等学校
選手権大会は札幌龍谷学園高校が団体戦、6年連続21度目の優勝で幕を閉じたが、 この時
のメンバーは滝本・高塚さ、藤田・谷本、谷岡・高塚み、伊藤・渡辺と力量が殆んど変わらない
四本が揃っている強力なチームであった。
そして、個人戦。谷岡・高塚は準決勝で今野・北出(旭川北都商)をC−3の接戦で退け、同
じく準決勝で伊藤・渡辺をC−1で下した藤田・谷本との決勝戦となった。結果は、これも大接
戦のファイナルゲームとなったが、最後はC−3で一年生ペアが優勝してしまった。当時の新
聞報道に、次のように掲載されたとおり、
(平成14年6月15日・道新スポーツ)
先輩たちを負かせての勝利だけに複雑な思いが先行し、たまたまテレビでも報道されたので、
見ることが出来たが、うつむき加減の谷岡・高塚は、とんでもないことをしてしまった風の雰囲
気があたりを包み、さらに直ぐ傍にいる先輩たちのキツイ視線を浴びながらのインタビューで
は、針のムシロ状態で、とても素直に喜べる状況下ではなかった。
それから1年、昨年は高塚から渡辺にペアが変わったもの準決勝で佐々木・小沼(札幌龍谷)
をC−0、決勝では伊藤・高塚み(札幌龍谷) をC−1で下し、谷岡にとっては二連覇を達成し
た。
そして、三連覇がかかった今年。もう一つの団体戦は余程のことがなければ連覇出来る自信
があったと思うし、それに耐ええるだけの猛練習にも耐えてきた。しかし、団体戦優勝は多いが
個人タイトルには縁がなかった谷岡にしてみれば、三連覇は喉から手が出るほど欲しいタイト
ル。ましてや北海道大会では誰も成し遂げたことがないことだと藤堂監督からも聞かされており、
余計に思いは募っていったと思われる。
しかし、そのプレッシャーからなのか他の理由からなのかは分からないが、春の選抜以来、谷
岡の調子は今ひとつ調子が上がらず、良いと思えば次が良くないといったことの繰り返しが続き
団体戦決勝戦では一度も経験したことのない過呼吸状態に陥り、プレーも一時中断され、試合
会場は騒然となった。
結果は何とか勝ったものの本人にしてみればキャプテンでもあり、団体戦の優勝がかかってい
た試合だけチームに迷惑をかけてしまい個人戦どころでなくなっていた。
果たせるかな次の日からの個人戦、決勝戦まで勝ち進んだものの、最近の佐々木・高塚は、
この日もそうであるように調子が良く、恐らく本人も勝てる自信がなかったのでないかと思うが
試合に入ると、いつもどおりに負けず嫌いの性格で要所では攻め続けた。幸運であったのは?
ペアの渡辺が決勝戦、これ以上のプレーを望めないという程の気合と集中力を随所に散りばめ、
圧勝してしまった。
次の日、スポーツ報知新聞の記事で、布美が「日課にしていた早朝散歩時にも近くの寺で必勝
祈願をしていた」ということを初めて知らされた。それを読んでいた母親が「私も亡くなった父さん
に今回だけは助けて…」と毎日、祈っていたと言った。そう言う私も、一年前からこの三連覇ともう
一つのあることは密かにある寺院にお願いをし、試合当日も亡き父・母に手を合わせて試合会場
へと向かった。
布美本人の娘の祈りならぬ“乙女の祈り”、そして母親の“母の祈り”までは格好がつくが、私の
“親父の祈り”では絵にも活字にもならないが、言わば三人の願いが本人は元よりペアの渡辺に
も通じ獅子奮迅の活躍となったのかも知れない。
さあ!、今度は札幌龍谷学園ソフトテニス部、最大の目標である島根インターハイでの三連覇達
成である。選手、監督、コーチそして父兄の総力を挙げて勝ち取リたいものである。
暑さに代表される気象条件、冬期間の限定された練習場所など、諸々の北国のハンディを背負
いながらも、それらを猛練習で克服し挑もうとする札幌龍谷学園に、是非、皆様方のご支援と応援
をお願いしたい。(谷岡の父)