高知国体・見聞録




 
国民体育大会は、毎年、どの開催地も同様の悩みがあるようであるが、特に高知は県内、
市内に宿泊施設の絶対数が不足しているため、高知新港に「ぱしふぃっくびいなす」号を停
泊させ、岩手県、滋賀県、福岡県などの大会関係者の本部や宿泊所とするなど苦労があった
ようである。

 ソフトテニス関係者の宿泊については、成年男子・成年女子は高知市内のホテルとなった
ものの、少年男子・少年女子は市内の町内会で組織する高知国体独特のシステムである民泊
協力会が担当し、普通の民家に分散するという珍しい宿泊方法となった。

 北海道チームは試合会場近くの「もみじ野民泊協力会」のお世話になり、選手が着くなり
公民館で町内会主催の歓迎レセプションが開催された。会場内には選手名1人ひとりを紹介
する氏名看板が張られてあり、テーブルにはカツオのたたき、タイの押し寿司、エビフライ
などが大皿に所狭しと山盛りに並ぶ高知名物「さわさ料理」が用意されるなど、至れり尽く
せりのおもてなしとホスピタリティー。

そして、試合会場でも町内会上げて熱の入った応援を展開。結構費用がかかったと思われ
る大きな横幕を用意するだけでなく、宿泊先の方々がコート最前列に陣取り、メガホンで
「いけ、いけ」「ファイト、ファイト」「北海道頑張れ…」と絶え間なく声を出し続けてい
たことが、後日、我が家のビデオで判明。我が子のように真摯に応援して下さっていること
を再認識し、頭の下がる思いであった。

 更に親として、このことを目の当たりにし、体験することが出来たことは、宿泊難のため
とは言いながら岡山県・岡山市、愛媛県・川之江市、高知県・南国市と、三つの県を毎日ジ
プシーの如く、宿泊地を移動しながら応援に行った甲斐があったと思っている。

 
帰道した娘に聞くと、宿泊した民泊先では、夏のインターハイで札幌龍谷学園高校が優勝
したことは既に知っており、今大会でも優勝すると「もみじ野民泊協力会」の皆さんは信じ
ていたので応援にも力が入り、準備その他も気合が入ると同時に優勝した場合のレセプショ
ン等も真剣に考えていたようである。

居心地は当然のことながらとてもよく、本当に親子の空間そのままのアットホームな5日
間を過ごすことが出来、最終日の見送りでお別れの挨拶をしている内に、宿泊先のおぱさん
の目から熱いものがこぼれ出し、涙、涙のお別れとなったようで南国・高知の温かな真心と
人情は子どもたちに、試合以外にも大きなことを教えてくれたようである。

また、特に印象深かったのは、会場周辺はもとより、高知市内にある田畑の空き地の至る
所にコスモスが植えられており、周辺の環境美化に配慮されていたことで、訪れる大会関係
者に好印象を与えた。私自身、国体は初めての経験で、他の国体と比較するなど多くを語る
ことは出来ないが“真心”で県外からのお客様を迎えようとするスタンス、体制、雰囲気、
教育が徹底されており、各会場にこうした配慮がなされている限りこの国体はきちんと評価
され成功すると感じた。





 民泊 「もみじ野町内会」 が作ってくれた応援幕心からの声援が有り難かった


 「まけるな、ファイト、龍谷学園」と書かれた “特注うちわ” にびっくり!


 父兄と一体となり龍谷に声援。本当に家族同様であり家族の一員?


 国体名物?、熱が入る県対県の応援風景


 北海道成人テニス選手団も駆けつけて


 一際、大きい諏訪コーチの体でなく(失礼)…声