ハクチョウ渡来地シリーズ3
ウトナイ湖(北海道)





環境省HP<日本の重要湿地500>  
日本の重要湿地500
北海道
 
No.50

勇払(ユウフツ)平野湿原群
(美々(ビビ)川、美々湿原、ウトナイ湖、トキサタマップ湿原、天沼、柏原東湿原、平木沼湖沼群朝日沼など)

地図
選定基準:1,2,3,4
※ラムサール条約登録湿地(ウトナイ湖)
写真
弁天沼

市町村名 湿地タイプ 生物群 生育・生息域 選定理由
苫小牧市、
千歳市、
勇払郡早来町・
厚真町
低層湿原、
湖沼、
河川
湿原植生 ウトナイ湖 ヨシ−イワノガリヤス群落、ヤチヤナギ−ムジナスゲ群落、ハンノキ林。水生植物群落は多様で、コウホネ群落、マコモ群落、スギナモ群落、ヒシ群落、タヌキモ群落、エゾノヒルムシロ群落、セキショウモ・クロモ群落。
湿原植生 勇払平野湿原群(美々湿原、トキサタマップ湿原、弁天沼、柏原東湿原、平木沼湖沼群朝日沼など) 安平川流域の湿原中心部は工業団地の開発によって消滅したが、美々川、トキサタマップ川、柏原台地、平木沼湖沼群朝日沼に残存する湿原群。道央部の湿原として重要。植生は低層湿原植生で、ヨシ−イワノガリヤス群落、ヤチヤナギ−ムジナスゲ群落、ヤラメスゲ群落、ヤチスゲ−サギスゲ群落、ハンノキ林。朝日沼にはヌマガヤ−ムジナスゲ群落。
水草 弁天沼 勇払原野の湖沼植生が良好に維持されており、特にタヌキモ類の豊かさは類を見ない。
水草 美々川 種の多様性に富む流水性水生植物群落が残存。
ガン・カモ類 ウトナイ湖 オオハクチョウ、コハクチョウ、ヒシクイ(亜種ヒシクイおよびオオヒシクイ)、マガンの渡来地。
ガン・カモ類 弁天沼 ヒシクイ(亜種ヒシクイおよびオオヒシクイ)、マガンの渡来地。
昆虫類 ウトナイ湖湿原 イイジマルリボシヤンマ、カオジロトンボ、カワラハンミョウの生息地。
昆虫類 美々川源流 セスジアカガネオサムシ、クマガイクロアオゴミムシ、カワラハンミョウ、ハナダカバチなどの生息地。

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<概要>
  周囲約9km、面積275ha、水深0.6mの淡水湖。アイヌ語で「小さな川の流れが集るところ」とい
う語源を持つウトナイ湖は、湖というより沼といった方が良い程の湖。
 日本を代表する渡り鳥の越冬地の一つとして知られ、ラムサール条約の登録湿地にも我が国で
四番目に登録された。我が国初めての日本野鳥の会サンクチュアリが設置された場所としても知
られている。夏鳥の繁殖地、渡り鳥の中継地として野生鳥類の重要な生息地であり、湖沼となっ
ている。
 

<ガイド>
 四季を通じて野鳥とのふれあいを楽しむことが出来き、これまでに確認されている鳥類は250種
を数える。
 特にガン、カモ、ハクチョウなどの渡り鳥にとっては、重要な中継地、越冬地になつている。このよ
うな
ことから、ウトナイ湖は国設鳥獣保護区、ラムサール条約登録湿地、東アジア地域ガンカモ類
重要生息地ネットワークに指定、登録されている。
 昭和56年(1981)、国内初の日本野鳥の会サンクチュアリに指定、平成14年(2002)には、環境
省の「野生鳥獣との共生環境整備事業」により、ウトナイ湖野生鳥獣保護センターが建設された。


 多くの市民がハクチョウとふれあいを楽しむ


 ガンカモ類など、渡り鳥の貴重な中継地(写真はコガモ)


 この日はオオハクチョウが渡りの疲れを癒していた