ハクチョウ渡来地シリーズ1
クッチャロ湖(北海道)





環境省HP<日本の重要湿地500>
日本の重要湿地500
北海道
 
No.5
クッチャロ湖 
地図
選定基準:1,4
※ラムサール条約登録湿地
写真
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市町村名 湿地タイプ 生物群 生育・生息域 選定理由
枝幸郡浜頓別町 低層湿原、
潟湖干潟のある
汽水湖沼
湿原植生 クッチャロ湖 ヨシ−イワノガリヤス群落、
ヤチヤナギ−ムジナスゲ群落、
ヤラメスゲ群落などの低層湿原植生と
湿原生アカエゾマツ林およびハンノキ林。
ガン・カモ類 クッチャロ湖 コハクチョウの渡来地。
底生動物 クッチャロ湖 ヤマトシジミなどの汽水性ベントスの生息地。

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<概要>
  北海道の最北端である浜頓別町にある周囲約27km、面積13.20u、平均水深1.5m(最
深2.5m)、大小2つの湖からなる海跡湖で、北オホーツク道立自然公園の中心地。平成元年
国内でのラムサール条約の登録湿地としては三番目に指定された。
  クッチャロ湖は、宗谷半島に位置する地形の特性から、毎年、春と秋の渡りのシーズンに5万
〜6万のカモ類と2万羽のコハクチョウが渡来する。秋はシベリアからサハリンを経由してと本州
へと南下、また春はシベリアへと渡っていくため、ここで渡り鳥たちは休息し体力を養う。
  コハクチョウが渡りの途中、この地を中継地として立ち寄るのは国内コハク越冬数の約70%と
言われ、コハクチョウの渡来数は国内最大規模を誇る。

※ラムサール条約(特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約:Convention on Wetlands of Inter
national Importance especially as Waterfowl Habitat)は、1971年に開かれた水鳥と湿地に関する国際会議で採
択された条約で、会議の開かれた町の名前にちなみ「ラムサール条約」と一般に呼ばれているこの条約は、正式名称
「特に水鳥の生息地として重要な湿地に関する条約」といい、重要な湿地を世界各国が保全することを目的とした条約。
日本は1980年に加盟し、2002年11月現在、13ヶ所が登録湿地に指定されている



<ガイド>
  ラムサール条約登録湿地、環境省国民休養地、北オホーツク道立自然公園と色々の冠がつ
いてはいるものの、クッチャロ湖の魅力は、何と言ってもここを訪れるハクチョウの99%というコ
ハクチョウに尽きる。
 見頃は、秋なら10月〜11月で渡来数のピークは11月初旬。春なら4月〜5月でピークは4
月下旬となるがそのシーズンによって多少のずれはある。湖畔に20室・100名定員の町営「は
まとんべつ温泉・ウイング」があり、そこを拠点に観察が可能であるが、湖水を横切る風がとても
冷たいので着衣は厚着が望ましい。
 また、
湖畔にはラムサール条約、国際約束の実行と湿地価値の普及啓発を行うために、環境
省が建てた国設「浜頓別クッチャロ湖・水鳥観察館」が設置されており、充実した様々なブースを
通じて水鳥や湿地のデータや資料を見ることが出来るのは魅力である。
 

 湖畔にあるラムサール登録地看板


 クッチャロ湖の白鳥おじさん・山内昇さんの給餌もここの名物


 ハクチョウと一緒に給餌物を食するのは、ここでもオナガカモが多い      


 朝日が眩しいクッチャロ湖