日本白鳥の会 研修会・研究発表紹介


 毎年、総会に併せて開催される研修会での研究発表は、日本白鳥の会
会員が現地研修会と合わせ楽しみに待つ事業です。
 内容は、ハクチョウに関する発表は当然ですが、水鳥全般の多岐にわた
った日頃の研究成果を発表するだけではなく、お隣り韓国でのハクチョウ
保護活動などもあり、国内に留まらずインターナショナルな発表の場となっ
ています。
 以下、近年発表につきタイトル、発表者、発表内容を紹介します。




 

令和4年度 第45回日本白鳥の会研修会・研究発表

 ①黎明期からの鏑川白鳥ダイジェスト(鏑川の白鳥を守る会)  箕輪  愃(群馬県)
  
群馬県白鳥渡来地・鏑川の白鳥を守る会長が保護活動の歴史、内容を紹介

 ②GPS付送信器によるコハクチョウ等の追跡について     小西  敢(北海道)
  
北海道コハクチョウ渡来地で装着したGPSの調査結果を紹介

 ③天然記念物指定100周年と渡来地の現状           小形正樹(青森県)
  
特別天然記念物指定、青森県平内町のコハクチョウと渡来地の現状を紹介

 ④琵琶湖での越冬の様子                   山崎  歩(滋賀県)
  
琵琶湖で発生したコハクチョウ銃撃事件と琵琶湖周辺での越冬生態を紹介

 ⑤飛び立つ時の羽の詳細な動き                角田  分(青森県)
  
ハクチョウ飛び立ち時の様々な特徴、生態などを長年の研究から紹介  

 ⑥長野県の白鳥の状況について               会田  仁(長野県)
 
  長年、地元で保護活動を続けるアルプス白鳥の会活動内容を副会長から紹介


 
※上記研究発表の写真は、下をクリッするとページに移動(リンク)します。
  令和4年度研究発表写真ページ





●令和元年度 第44回日本白鳥の会研修会

   
令和2年2月8日 岩手県北上市

      題             名    発  表  者       内           容
  
  韓国製GPS付送信機によるコハクチョウの越冬
  状況の追跡について

 小 西  敢
 (北海道)
 コハクチョウに韓国製GPS付送信機をつけて
コハクチョウの渡りをする際の高度、飛翔速度など、渡り鳥の生態を追いかけ調査。その実態を探った。
  ウトナイ湖・日高の水鳥(渡り鳥)を守る活動  谷 岡   隆
 (北海道/日高鳥類
  研究所所長)
北海道ウトナイ湖に隣接する場所に苫小牧IR(統合型リゾート)計画が発表。水鳥の生態に影響を及ぼすことが懸念された為、阻止するべく活動。結局、計画は断念となった。
  
 非繁殖個体の傷病ハクチョウ類の換羽開始日に
  関する研究

  佐々木  勝
 (宮城県)
宮城県仙台市、多賀城市を流れる二級河川七北田川に生息する非繁殖個体の傷病ハクチョウの換羽、交尾などを観察し日々報告、克明に報告。
  
 宮城県と岩手県一関周辺における白鳥類の個体
 数と分布

 平 泉 秀 樹
 (宮城県)
宮城県に生息するハクチョウは、オオハクチョウが多いとされていたが、実際に調査してみると、意外にもコハクチョウの方が個体数が多く、これまで常識が覆された。
  ハクチョウの生態を追う vol.9   角 田   分
 (山形県/酒田市)
 40年間、ライフワークで白鳥観察する日本白鳥の会の名物男のリポート。今回はオオハクチョウ、コハクチョウの見分け方のポイントなどを写真を使用して詳細に紹介。
  毎日の全国の白鳥飛来地の個体数を表示する
  ホームページ
 神 山 和 夫 
 (東京都)
全国の白鳥渡来地の個体数が一目で分かるホームページをお馴染みバードリサーチ社が開発し新設したので、登録方法、有効利用を呼びかけた。
 
 北上市内の白鳥について
  征 矢 和 宣
 (岩手県)
岩手県北上市内に生息する白鳥の生息地、個体数などの特徴とエピソードを日本野鳥の会会員で北上市に住む征矢さんが、地元講師として詳しく解説。


※上記研究発表の写真は、下をクリッするとページに移動(リンク)します

令和元年度研究発表写真ページ

※平成28年度~平成30年度分は、今後、随時紹介します。



●平成27年度 第40回日本白鳥の会研修会

   
平成28年1月16日、千葉県印西市

     題         名    発  表  者       内          容
  本埜村の白鳥について  出 山 輝 夫
 (千葉県印西市/
 本埜白鳥を守る会)
 平成4年6羽の白鳥が渡来以後、保護を続けて25年。過去、平成9年には25万人もの人が来たことなど活動の歴史を紹介。
 天然記念物マガン 北海道初越冬から20年
 の軌跡
 谷 岡   隆
 (北海道/日高
  鳥類研究所長)
平成7年、越冬北限・宮城県伊豆沼から北に400km位置する北海道新ひだか町静内でマガンが越冬開始。以後、観察、保護の20年。
  福井県のハクチョウ類について  山 崎  歩
 (滋賀県/湖北
 野鳥センター)
 福井県で越冬するコハクチョウの生態を追い観察を続け、越冬している実態を様々の事例と写真を交えて報告。
  全国白鳥写真展について   小 原 王 明
 (新潟県/日本白
 鳥の会新潟支部)
 昨年、新潟市鳥制定記念「全国ハクチョウ写真公募展」を行った結果、300点の応募があり入選作品を紹介。
  白鳥をめぐる昨今の話題  阿 部   學
 (東京都/副会長)
 風力発電・風車と渡り鳥、国内外のエネルギー問題や野鳥との関連性など、多様な見地から様々な話題を発表。
  ハクチョウに見られた「目のふくらみ」
  についてⅡ
 望 月 明 義
 (長野県/どうぶ
  つ病院長)
昨年に引き続き、 白鳥の目の瞬膜に液体が溜まり膨らむ症状につき検証を進め、その正体はヒルであることを突き止め報告された。
  ハクチョウの生態を追う vol.9    角 田   分
 (山形県/酒田市)
 40年間、専門的な立場で白鳥観察。数々の生態が解明され、このほど生態写(図)鑑を集大成として完成した中から幾つかを紹介。