12月28日 北電西水田で採餌するマガン。今シーズンの採餌環境が、いかに劣悪なものかをこの写真が教えてくれる(JR貨物列車通過中、写真:篠原盛雄)
■平成17年〜平成18(2005〜2006)年越冬概要■
今シーズンは、秋は暖かく寒くならなかったのでガンカモ類の南下も遅れ気味でマガン初認は11月19日
(11月13日にはいなかった)となった。その後、12月2日には38羽にまで増え今シーズンは越冬数も順
調に増加していくと予想されたが、12月10日以降、記録的な寒波が到来、例年積雪のない餌場の水田が
雪で埋まってしまい、結局は昨年は100羽を超えたものが今シーズンは29羽となってしまった。
採餌環境は近年になく大変悪化、水田あぜ道の積雪が少ないところを掘り起こしながら枯れ草を食し、厳
しい冬を越そうとしている。伊達市は積雪が少ない利点を生かし毎年、越冬する個体数も多いが、今シーズ
ンは50〜60pの積雪となり、その数も驚くほど減少している。
■越冬数■
●平成17年11月19日〜18羽 (初認)
11月25日〜18羽
12月 2日〜38羽
12月10日〜39羽
12月17日〜29羽(積雪40p・採餌困難・10羽減少)
12月22日〜29羽
12月28日〜29羽
●平成18年 1月15日〜29羽
1月28日〜29羽
2月 2日〜23羽
2月 4日〜21羽
2月25日〜25羽
2月28日〜60羽
3月 1日〜34羽
3月12日〜39羽
3月19日〜82羽
3月25日〜148羽
3月27日〜130羽
3月30日〜 5羽
4月 1日〜18羽
4月 5日〜18羽
4月 9日〜 2羽(終認)
12月3日 この頃は、まだ暖かく個体数も順調に増加していた (伊達市長和町・北電西田んぼ)
12月28日 寝台特急・北斗星が通過する中、採餌するマガン (JR室蘭本線付近)
12月28日 JR線路側のあぜ道で採餌するマガン(北電西田んぼ背景有珠山)