2002.03.21
今シーズンは渡りの国内移動時期が例年と比較し、2〜4週間程度早かったが、
マガンの移動経路として鵡川町、ウトナイ湖にいたマガンがその後、どのように
北へと移動するのかを確認する目的で、長都沼を基点とし、その周辺の栗山町、
栗沢町を探索してみた。
結果的には、栗沢町で相当数のマガンを発見することができたが、数的には一
部で、既にここより北の美唄市、北村、月形町などへと移動したものと思われた。
後から分かったことであるが、先週末、ウトナイ湖では4000羽のマガンが確認
され、この時点でも約2000羽がねぐらとして使用しており、鵡川町・厚真町方面にもにも
約1000羽程度がいたようである。
9:00〜鵡川町内(宮戸、田浦等)を捜すがガンの鳥影はなく、時期的に遅いため北へと移動した
後であった。
11:00〜長都沼へ到着。強風が吹き荒れる。この時間、ガンたちは周辺への水田等に採食に出か
けているため、沼には少数のヒシクイ、オオハクチョウと渡りの途中で一休みしている数
千羽のオナガガモを確認。
よく見ると長都沼は水深も浅く、また、マコモなどの水草が密生しており、ガンカモ類が生
息するには絶好の環境が整っている。ここに多くの水鳥が集結する理由がよく分かった。
13:00〜長沼町内を走り回るがマガンの姿はほとんどない。
14:10〜この時期、由仁町、栗山町を流れる夕張川沿いに多くのハクチョウ、ガンが集まっており
栗山町角田の夕張橋付近でマガン数百羽を発見。
15:40〜栗沢町由良中央地区の水田でオオハクチョウ300羽、マガン100羽を確認。
15:40〜栗沢町砺波地区、清真布川沿いでオオハクチョウとマガン合わせて数百羽が水田
ぬ採食しているのを確認
16:23〜栗沢町最上で国道234号線を走行中、北西方向へと編隊を組み飛行するマガン約10
0羽を確認。
17:30〜長都沼畔で待機し、マガンがどの方向より沼入りするかを確認するが、この日は、ほとんと゛
が北西、北北西から飛来した。種別的には、ヒシクイは少なく大半がマガンであった。
18:00〜ここでの沼入りは19:00あたりがピークと聞いていたが、時間の都合で観察終了。
<長都沼>
長都沼が今日に至るまでの治水歴史を表記
南側から沼風景
南側を望む
日中は近辺の水田等に採食に出かけるため、ガンは殆どいない